卒部式のひと言 2016年3月卒部

●鈴木 真悟
5年に1回くらい扁桃炎になるのですが、たまたまこの卒業の日にかぶってしまい、聞き取りづらいかもしれませんが、聞いてください。 卒部式に出るのは4回目で、自分がこの場に立ったら何を話すのだろうかと考えると思います。自分も考えていたけれど、いざとなってみないとわからないですね。僕の1個上の 前のキャプテンである白木さんは、僕が尊敬している人で、男気があっていつもチームを引っ張っていました。でも、僕はみんなが寄りかっても大丈夫という人には1歩足らなかったとおもいます。 4年間あって、なあなあに時間を過ごしてきたことが大きいように感じます。1年生の時は先生や外部の人とつながりがなく、学年が上に上がるにつれて、やることが増えていく中で力をつけたかったが、つけることができませんでした。4年生のシーズン最後まで、こてんぱんに怒ってくれる人がいなかったら、変われていなかったと思います。 僕は詰めが甘く、ケガが多かったです。1年生の頃は日本ジュニア直前に捻挫をし、試合に出るも記録なしで、2年生の頃は県選手権前にぎっくり腰になったけれど、周りには言い出せず、陸上の授業で高跳びが専門なのに跳べず、ごまかしていました。そのあとの試合では、痛み止めをうったけれど、お腹をこわし、優勝を逃しました。自己管理ができてない状態でした。なんでもきっちりやらないと、他でボロが出て、やりたいことができず、勝つこともできなくなってしまいます。強ければいいというものじゃないです。スポーツは勝つものだけれども、引退した時に何が残るのかを考えなければならないと思います。強いときは応援してくれる人はいるけれど、普通の人に戻った時にスポーツのこと以外でやっていける力を持つ人になれたらいいと感じました。 人数は9人から4人に減ってしまったけれど、最後のゼンカレに4年生全員で行くことができて、とてもうれしかったです。もう一つうれしいことがあって、4年生になるまでに東北の大会で男子チームが入賞したことがなかったけれど、去年の東北総体で入賞できたことがとてもうれしかったです。 陸上は1人でも練習はできるし、出ようと思えば試合にも出られるけど、みんなでできることの意味や価値を見つけてほしい。今、静岡で研修しながら練習をしているけれど、みんなで練習していたのがすごく懐かしく感じました。これらの大切さを感じとっていい方向へ結びつけていけたらいいと思います。4月からは静岡に戻って競技を続けます。みんなと出られる試合は実学と日本選手権くらいしかないので、会える日を楽しみにしています。ありがとうございました。


山本 千裕
今日はこのような会を開いてくれてありがとうございます。先生方、4年間ありがとうございました。私の4年間は「本当に陸上部ですか?」と思うぐらい走っていなくて、4年生なのにメニューに入れず、本当にキャプテンでいいのかと思っていました。キャプテンである不安や走れないもどかしさの中、変だと思ったことは変えたかったし、キャプテンらしくいたかったです。たまにみんなにすごく怒って嫌な思いをさせてしまっとこともあったと思います。でもみんなは「千裕さん、千裕さん」と駆け寄ってきてくれて、いつもは表情には出しませんでしたが本当はとても嬉しかったです。頼りない私だったけど、声をかけてくれたみんながいたから戦ってこれました。勝った喜び、負けた苦しみ、走れないもどかしさを感じていました。 私たちは常に結果を求められる世界にいます。でも自分が目標に対してどれだけのことをやれたかが重要だと思います。結果が良くても私生活が乱れていたり、努力を怠ったりすれば勝利の女神に見捨てられてしまいます。時間はみんな平等です。その中でどれだけやれるかなので努力をして欲しいです。4月からスポーツクラブJOYFIT札幌店に就職します。人前で話すことが仕事になるので頑張ります。みんなのことを応援しています。北日本インカレは応援しに行きます!


角田 拓也
最初に、今この瞬間胸を張ってここに立つことが出来ていません。卒部式、卒コンに出るかも迷いましたが、先輩や同学年、後輩が声をかけてくれたから、ここに立っています。 僕は大学から陸上を始めました。中学は野球、高校はバスケ部でした。どれも始めたきっかけはしょうもないことで、野球は友達に誘われたから、バスケは見学に行った際無理矢理先輩に入れられたからです。そして、陸上はやっぱり走ることが好きだったからです。陸上部に入った頃、4年間やりきれればいいと思っていて、みんなのように上を目指そうという気持ちはありませんでした。だから今、このような状況になってしまったのだと思います。 1年生の頃、この場で4年生が「やっていて良かった」と言っていて、今の自分は違うなと感じていました。本当は上級生として競技でも行動でも引っ張っていかなくてはいけないのに、足を引っ張り見苦しい姿ばかり見せ、心配をかけてしまいました。みんながここに立つときには、「やっていて良かった」と達成感を感じて欲しいです。 反面教師の立場から言えば、努力を怠れば結果はついてこないのが現実です。4年生は9人いたけれど、どんどんやめて4人になってしまいまし、一人一人の負担が大きくなってしまいました。ほかの3人はキャプテン・主務と役割があり、それに対して一人楽している自分が嫌になり逃げだそうとしてしまうこともありましたが、3人は見捨てずに止めてくれました。みんなからもらった色紙を読んだとき、自分が思っているよりも感謝されていることがわかりました。こんなふがいない自分でも、さっき少しだけ4年間頑張ってきて良かったと思えてきました。 先生のメニューやアドバイスを鵜呑みにするだけの日々だったけど、県大会止まりだった自分が全国に出ることが出来て良かったです。4年間通して一番感じたことは人との繋がりを大事にするということです。元は9人いた同学年が4人になったとき、自分もやめたいと思ったけど周りが支えてくれました。みんなも周りの人を大切にして欲しいです。辛い姿ばかり見せてしまってすみません。ここに立てているのはみんなのおかげです。本当に感謝しています。 僕は仙台で就職をするので、仙台である大会は応援に行きたいと思います。就職に関しても今までの経験を生かして頑張りたいです。この場に立てるように支えてくれてありがとうございました。


川崎 翔子
1年生の時、福大に来て9人しかいない内4人が女子で、私以外の3人は推薦でした。そして私は1年生メニューで男子と一緒にやっていました。早くみんなと走りたいと思一心で期待と希望に満ちていました。高校とは違い、強度も量も多かったけれど、先のことを考えたら楽しみで、乗り越えてくることができました。しかし、2,3年生になるとけがをしたり記録は伸びなかったりして、1年生の頃に想像していた生活とはかけ離れていきました。それでも憧れの先輩のように、全国で戦いたいと思っていました。4年生になり、頑張ろうと思いましたが、練習に混ざることも、大会に出ることも出来ませんでした。そのことは自分の中で受け止めきれないところでもあります。最後の1年はもっとみんなと同じ場所で走りたかったです。これは心残りで、とても悔しいです。競技で結果を残せず、何をやっているのだろうと思う日が続きました。しかし、何かで頑張ろうと思い、走りで見せられなかった4年生らしさを主務としてみんなを支えていこうと決めました。同じ失敗をし、先生やみんなにも迷惑をかけてしまい、役に立てたかはわかりません。しかし、私の力にはなりました。また、この学年は人が少なくて4人しかいなくなってしまったけど、誰か1人でも欠けたらもう誰もいなくなってしまったかもしれません。みんなそれぞれ辛かったと思います。私も辛かったけどみんなもきっと一緒の思いだと思って今までやってきました。本当に1人欠けたらみんないなかったと思います。全員必要でした。 私たちは人数が少なくて後輩たちにはすごく迷惑をかけてしまったと思います。特に3年生にはたくさんカバーしてもらいました。それだけでなく、1,2年生たちもしっかりついてきてくれました。4年生のみんな、新宮さん、後輩、みんなに本当に感謝しています。ありがとうございました。私は4月から小学校で先生になります。そこは何もなく小規模な学校ですが、私にはちょうどいいのかなと思います。本当にありがとうございました。



新宮 美歩
この日を迎えられて嬉しく思います。2年間、今の卒業生とは遅れ後輩となりましたが、この学年で良かったと胸を張って言えます。私はここに来る前、東大阪大学で陸上をしていました。東大阪大学を卒業するにあたり、陸上を続けるかどうか悩みました。やっぱり、「もう一度世界を目指したい」と思ってここ福島大学を選びました。でも、胸を張って「新宮美歩」ということが出来ませんでした。自分には陸上しかなかったのに、陸上で結果を残せず、価値を見いだせない2年間の陸上選手としての人生はとても辛かったです。辛かったけれど、川本先生のもとで陸上、勉強をさせて頂けたき、陸上選手以外での自分のいる意味を見いだせたのでこれでいいのかなと思います。選手として価値を確立していくことが正しいことではなく、人として「応援したい」「期待したい」と思われることが嬉しいし、そのような人間になりたいと感じた2年でした。何も出来なかったけど、みんなが「新宮さんがいてくれて良かった」「新宮さん教えてください!」と言ってくれて嬉しかったし、この部のみんなは陸上が大好きなんだなと思います。そして、自分の知らない世界を知っている人たちの言葉はとても貴重です。その知らない世界を知っている人たちが近くにいるということはとてもいい環境です。上を目指すほど坂道は急になり、苦しい、きつい、どうしてやっているのだろうと後ろを見てしまう時があります。しかし、その世界はきっと素晴らしく、最高の瞬間だと思います。一瞬の輝きのために日々を過ごし、いっぱい悩んでいっぱい泣いて大きな笑顔を咲かせてください。努力し続けることが大切です。これからも同じグラウンドで過ごすと思います。みんな遠慮せず自らその世界に飛び込む勇気を持って頑張ってください。本当に楽しかったです。また応援よろしくお願いします。