卒部式のひと言 2023年3月卒部


●佐藤 蓮

 まずは初めに、吉田監督4年間ご指導いただきありがとうございました。吉田監督にも色々な場面で言われますが、入部当初は800mで2‘03というタイムで入部してきて、4年生では1’54までタイムを縮めることができました。また、最後の1年は主将としても活動させていただき、競技面としても精神面としても大きく成長することができました。福島大学陸上部だからこそここまで成長することができたように感じています。本当にありがとうございました。
後輩の皆には、僕がここまで成長することができた要因を伝えたいと思います。僕がここまで成長できた要因は、「環境」と楽観的で「YESマン」でいるマインドだと思っています。
「環境」に関しては、僕が入部した当初から4年生の先輩に東北インカレトップの選手と一緒に練習ができて、日本トップの指導者がいて、4年生の先輩がいなくなってからも切磋琢磨できる後輩がたくさん入ってきてくれて、そして僕よりも陸上が大好きな人がいっぱいいて、と挙げれば数えきれませんが本当に恵まれ過ぎた環境で陸上競技に取り組むことができました。高校生の頃には県大会で決勝にも進むことができなかった自分にとっては、場違いと感じる瞬間もありましたが、やさしく気にかけてくれる仲間や厳しく指導してくれるこの環境がなければ、ここまでの成長はなかったと思います。後輩の皆にも、切磋琢磨してくれる仲間がいて、本気になって何かに取り組めるこの環境を当たり前に思わずに陸上競技に取り組んでほしいと思います。
「YESマン」に関しては、1年生のころから意識していた考え方です。実力のない僕がどうやったら最短で成長できるかと考えた時に、自分が目標とする先輩やトップの指導者のいうことを聞いているのが最も早い方法でした。環境に通ずるものもありますが、実力がない僕に対しても「一緒に補強やろうよ」、「~な走り方してみたら」と提案してくれる先輩が多く、種目が違う先輩からの提案でも吸収できるものがあると考えて基本的に先輩からの誘いや提案にはYESで答えていました。普段の生活でも同じで、基本的に誘いにはYESで答え、肯定する姿勢があると少しずつ人に好かれてきて、自分からも提案しやすくなったように思います。この考え方で生きていると、同じ部位の筋トレを2.3日連続でやったり、変な時間に遊びに誘われたりと、自分の競技のことだけを考えるのであればもちろん良くないこともありましたが、競技的にも人間的にも成長し、面白い大学生活を送りたい自分にとっては本当に大切な考え方だったように思います。学年が上がるにつれて責任を伴い、様々なことを考えなければならなくなるためNoというときもありましたが、がむしゃらに成長したいときには大切にしてほしい考え方かなと思います。
最後に今年1年を振り返ると、チームのマネジメントと共に「伝える」ことの難しさを知った1年でした。リーダーという立場で相手の理解度に合わせた指示・説明ができているのか、そしてチーム全員で同じ方向を向けているのか、色々なことを考えて生活してきました。正直楽しくない瞬間の方が多かったようにも思いますが、1年やりきったという達成感と何よりも自分自身で大きく成長できたという実感があります。改めて、ここまで成長させてくれて本当にありがとうございました。
4月からは仙台で働きます。割と近くから応援しているので、良い報告をもってぜひ遊びに来てください。


●佐々木 夢奈
 吉田監督をはじめ、蓮沼先生・二瓶先生・木次谷先生・菊田先生、本当に4年間ありがとうございました。川本先生には、小学校3年生の時から福島大学トラッククラブに通っていて、お世話になっていました。中学校・高校では、トラッククラブ所属ではありませんでしたが、色々な面で声を掛けて頂き、ご縁があり福島大学にも入学することが出来ました。4年間通して、ご指導を頂けなかったことは、本当に残念で悔しく思いますが、最後までご指導頂けたことに感謝しています。
私から学生に伝えたいことは「立場が人を変える」ということです。よく聞く言葉だと思います。私は中学校・高校で部長をやらせていただいたのですが、それよりも福島大学陸上競技部の主将は、とても重く辛かったです。競技者であるのに主将としての悩みで競技に集中出来なかった時もありました。それだけの重圧のある立場でした。以前までは、気さくで話しかけやすい人だと言われていましたが、私自身、あまり本心を伝えることが得意でなく、ありきたりな言葉で会話をしている人間でした。しかし、主将となり、沢山の尊敬できる先輩方や先生方からご指導いただき、「人にものを伝えること」において大きく成長出来たと思います。主将として、私の言葉1つでチームの方針そのものやチームの気持ちを変えてしまうかもしれない、それが良い方向かもしれないし、悪い方向になるかもしれないことを実感しました。
今、主将を務めている2人は分かると思いますが、何かしらのトップやリーダーという立場に就くことで人は変われるということを皆さんに伝えたいです。私自身、最後の1年間は、良くも悪くも少し自由で肩の力を抜きながら活動出来たと思います。また、川本先生の教えを引き継いで、良い方向に引っ張ることが出来たと思います。主将に限らず、全員にも当てはまりますが、トップという立場を悪い方向に利用することだけはないようにしてください。自分の言葉の重みを理解して、軽く伝えたつもりでも、悪い流れにしてしまうこともあります。チームに寄り添う言葉をかけられれば良いのかなと思います。
就職の関係で、福島からは離れますが、大好きな福島大学陸上競技部に時々顔を出せたら良いなと思っています。遠くから皆さんの活躍を見守っています。関東で試合がある時は、応援にいきたいと思います。



黒崎 遥斗 
 まず始めに、吉田監督、二瓶先生、4 年間ご指導ありがとうございました。 選手としても、主務としても至らないところがたくさんあり、たくさんご迷惑をおかけしたと思いますが、最後まで指導してくださったおかげで、成長することができ、やり切ることができました。また、今年度の 5 月から、コロナウイルス対応を始めとして、陸上部と大学との橋渡しを してくださった蓮沼先生もありがとうございました。
この4 年間を振り返ると、まず間違いなく、人生で一番濃い 4 年間だったと思います。陸上の練習に時間をそそいだり、練習後には何時間も草むしりをしたり、この陸上競技部でしか経験できなかったことがたくさんありました。その中でも特に、主務としての経験で色々と考えさせられることが多かったと思います。 その中でも、皆さんに伝えたいことは、「失敗から学ぶことの大切さ」です。 1 年生は知っているかわからないですが、自分が主務になったのは3年生の2月でした。 正直言って、最初はすごい嫌でした。通学時間だけでもめちゃくちゃかかるのに、そのうえ 主務の業務なんてできるのかという気持ちでした。そんな中で、仕事をしている中でたくさん失敗しましたが、シーズンに入った4月の大会の失敗が自分にとっての転換点になったのではないかなと思っています。なぜかというと、これまでの失敗と違って、自分の仕事のせいで大会に出ている人が困ったり、余計な苦労をかけてしまうからです。あとは、なんといっても、体調が悪くて自分のことで精いっぱいなはずなのに、最後まで指導してくださった川本先生のおかげでもあります。本当に自分が責任もってやらなきゃいけないのだなと自覚させてくれた 4 月と 5 月でした。それ以降は、選手が気持ちよく競技に集中できるようにということを意識しながら、東北インカレから始まり、全日本インカレにも主務として戦わせてもらって、たくさん協力してもらいながらも東北総体をやり切ることができました。
皆さんも、これからシーズンが始まると、色々困ることや失敗することもあると思います。4月からは学年が上がって、自分の役割もこれまでとは変わってくるとは思いますが、失敗 を通して、仲間と一緒に自分のやるべきことを明確にしていってほしいです。 最後に、この一年は本当に色々なことがあった年だと思います。けど、大会にはすべて出場することができました。後輩は、力は僕たちよりも多くあると思うので、出場するだけでなく、更に上を目指していってほしいです。
改めて、4年間ありがとうございました。


中島 有希
今回このような場を設けていただき、ありがとうございます。まず、川本先生を始め吉田監督、二瓶先生、蓮沼先生、木次谷先生、4年間ご指導ありがとうございました。また、4年生を始め、3年生から1年生の皆さん、大変お世話のなりました。
私の大学生活の中で陸上競技部で多くの経験をさせて頂きました。その中で、1番主務という業務に携わらせて頂いたことが大きかったと思います。チームに貢献したいという思いで主務という業務をさせて頂いたのですが、迷惑をかけてばかりだったと思います。本当に申し訳ありませんでした.ただ、黒崎や板井、そして4年生のご協力があるとともに、先生方のご指導もあって自分自身、人間としてどこができていないのかということを実感することができました。また、部員の皆様の大会の姿や日々の練習の姿から努力の大切さを学ぶことができました。4月から社会人になるにあたって自分の課題を見つめ直して、皆様から教えていただいた努力の大切さを忘れずにしていきたいと思います。
4月からは中学校の国語の講師として勤務させて頂くことになりました。国語の教員ではありますが、理論的に話すことが苦手なので多くのことを学んで経験して自分に足りていないところと人を支える仕事ということを意識して教員になりたいと思います。国語は、平面的ですが頭の中でイメージすることで具体的になることがすごく面白いところだと思っています。授業を通して国語の面白さや楽しさを伝えられる魅力ある先生を目指していきたいと思います。
長くなりましたが、皆様のご多幸とご繁栄、これからも見守っているので是非、頑張っていってください。ありがとうございました。


對馬 拓郎
私は福島大学の陸上競技部に所属していた4年間、多くのことを学びました。競技の面では、100mを専門に行い、川本先生、吉田コーチ、先輩方の指導や練習を積むことで自己ベストを更新することができました。しかし、それ以上に大切だったのは、チームメイトと共に目標に向かって努力することでした。彼らと一緒に練習を行う中で、多くのことを学び、成長することができました。
また、陸上競技部での経験は、人としての成長にもつながりました。練習や試合での挫折や成功体験を通じて、自分の強みや弱みを知り、自信を持つことができました。また、部員同士が助け合い、協力することで、チームワークやコミュニケーション能力を向上させることができました。
今回の卒業を迎えるにあたり、陸上競技部での4年間は私にとって貴重な経験であったと感じています。これからの人生でも、陸上競技部で培った精神力や人間力を活かし、新しい挑戦に取り組んでいきたいと思います。川本先生、吉田コーチ、その他の陸上競技部の先輩方や関係者、チームメイトには、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。これからは、社会人となり、うまくいかないことや、投げ出したくなることもあると思いますが、自分を信じて、周りに頼り、一日一日を大切に過ごしていきたいです。


茨木 凜
 吉田監督、二瓶先生、4年間ご指導いただきありがとうございました。
最後に卒部式を行ったのが、私が1年生の頃の4年生を送り出した時だったので、その時は自分もいつかここで話す時がくるのかと思っていたら、あっという間にその時が来てしまいました。
私はケガが多い選手だったので、時には競技をやめたいと思うことがありましたが、同期が「最後まで一緒に頑張りたい」と言ってくれたおかげで、10年の競技生活を全うすることができました。
環境面ではもちろん、仲間や後輩、そして指導者に恵まれていたことを改めて感じました。
私は川本先生からのお誘いで、この大学に入学したので、私に声をかけてくださり、指導してくださった川本先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
福島大学陸上部で大好きな陸上競技ができたことを誇りに思います。
春から社会人になりますが、ここで学んだことを無駄にしないよう、これからも頑張っていきたいです。本当にありがとうございました。


●川澄 優衣
 今回はこのような会を開いていただき、ありがとうございます。私は決して競技力が高いわけではない中、推薦という形で福島大学に入学しました。1・2年生では棒高跳で言う「突っ込めない状態」でした。何度も辞めようとも思いましたが、何となく仲間と練習を続けていく中で、陸上が楽しいと思える瞬間に出会いました。その経験があったからこそ記録向上させることができたと思います。1・2年生の頃は記録が停滞しましたが、木次谷先生のご指導もあり、3年生から徐々に跳べるようになっていきました。そこからはガツガツ練習を行い、記録も伸びていくようになりました。そこで感じたことは、「諦めず続けていれば結果は必ず付いてくる」ということです。もちろん続ける上で辛いこともありますが、仲間や先生方と乗り越えて最後までやり切れたことは本当に良かったと思います。
ポールチームのみんなはこれからも辛いことが起きると思いますが、木次谷先生の指導があれば記録は伸びると思うので、これからも応援しています。
女子の皆さんは、ブロックの違いもあり、なかなか関わることができませんでしたが、それでも仲良くしてもらって嬉しかったです。皆さんの活躍を心から願っています。
春からは社会人となるので、みなさんに良い番組をお届けできるように頑張っていきます。ありがとうございました。


●福田 哲史
 まず初めに、川本先生、二瓶先生、吉田監督、蓮沼先生、木次谷先生、4年間ありがとうございました。
 長いようであっという間な4年間でした。インターハイ出場圏内の記録で挑んだ高校3年生の北関東地区予選は、前日に腰を痛めてしまい棄権で終わりました。全国大会に出るまで陸上競技を諦めきれないと思い、福島大学へ入学し、陸上競技部に入りました。
 棒高跳選手の新入生は僕ひとりだけだろうと思っていたら3人もいて、周りは東北民ばかりで方言に圧倒されたのを今でも覚えています。
 競技の面では2年生まで順調に記録を伸ばし続け、東北で入賞をはじめ、優勝することもできました。しかし、3年生になってから記録が停滞し、技術面でうまくいかないことが多くなっていきました。そんな中でも「とにかくやるしかない」と思い、目標を見失わずに仲間と練習を続けていくことができたおかげで、全国大会に出場することができました。
 後輩のみんなには、悔いなく練習をしてほしいと思います。いつか必ず引退する日が来ます。大学卒業後も陸上競技で食べていく人は一握りであって、みんな大学生で陸上競技に一区切りをつける人がほとんどです。本気で練習に取り組んで、本気で仲間と競い合って、本気で泣いて、本気で笑う、そんな陸上競技は最後かもしれません。現役最後の試合の日、引退の時に、「あの時もうちょっと練習しておけばよかった」なんて思わないように、今からでも遅くありません、全力で練習してください。
 みんなが笑顔で引退の日を迎えられることを願っています。
ありがとうございました。

●星 佳奈
 故川本和久先生をはじめ、吉田真希子監督、二瓶秀子先生には大変お世話になりました。この大学4年間での陸上人生では、思いもよらない出来事が突然起こったり、はたまた高校生振りの全国の舞台でやりを投げるという壮大な出来事が起こったりと、その他にも様々な事がありました。これも4年間続けてきたから経験できたことであると、改めて感じています。
3年生以下のみなさんには、今後も競技を続けていく上で、色々な出来事が起こります。それが良くも悪くも、福島大学陸上競技部にいたから経験できることです。それはいつか、人生の糧となると思います。そして、競技者としてだけでなく、ひとりの人間として、自分を磨き上げることができると思います。これからも、皆さんのご活躍を期待しています。
4年間、ありがとうございました。