第23号  2002/09/09
<今週の出来事>
〜先週の試合速報〜
今週は何と言っても日本インカレ大特集 結果一覧はこちらから

女子4×400mRで3.37.66の日本学生新記録樹立
女子総合&トラックは筑波に惜敗の2位
女子多種目優勝は2年ぶり
 天皇賜杯第71回日本学生陸上競技対校選手権大会は、6日から8日までの3日間、国立競技場で熱戦が繰り広げられました。初日はものすごい雨で残り2日は曇りがちと天候に恵まれたとはいえない中でも、母校の名誉と誇りにかけて、意地と意地がぶつかり合いました。(鯨)
第1日目ダイジェスト

木田、実力どおりの走り
宮田が手ごたえ抜群で決勝へ
女子4継は、決勝で隠し玉投入か!?

 いよいよ始まった今年のインカレ。今週はテスト期間であるために、今日テストがある応援部隊の学生は明日からの応援です。この記事を書いている私もその1人です。ですから、今日の記事は、応援に行った人からいろいろ聞いて書くことにします。木田が格の違いを見せ付け、IC初優勝。去年の雪辱を果たしました。対照的だったのは女子100m。2人とも5着で準決に進めず。これが勝負の世界。同じ100mでも男子は違った。監督の言葉をお借りすると、青木が自分の走りをしての負け。宮田は準決を全体で3番目のタイムで決勝へ。女子4継は予選は通過したが、タイム的には厳しい勝負になる予感。隠し玉の投入は確定的となりました。(鯨)

日本学生新樹立の女子マイルチーム

余裕の表情
第2日目ダイジェスト

荒井、大幅自己新で4位入賞
女子4継は3連覇
100mHの池田は大会新で2連覇

 6662点。およそ600点、自己記録を更新で4位入賞。試合前の参考記録のランキングでは下から2番目。力を出せば、結果はおのずとついてくる。それを荒井が、国立が教えてくれました。100mHの池田は自己ベストには及ばなかったが、大会新で2連覇達成。そして女子4継。やはり、隠し玉!?投入。今や、福大陸上部のキーマンと言っても過言ではない木田を3走に、後は予選と同じオーダー。応援部隊の前は、ちょうど1走から2走へのバトンパスが行われるところ。応援部隊が見守る中、スタート。いきなり目の前でバトンがつまり気味。でも、そんな状況を打開したのが木田、池田のバトンパス&快走。絶妙の攻めたバトンパスに、粘りに粘ったアンカー、池田。嬉しい勝利でした。(鯨)
第3日目ダイジェスト

女子マイルで狙い通りの!?日本学生新
男子のHJとやり投で、自己新&入賞
池田、LJで貫禄勝ち

 最終日。快晴。福大陣は、朝から好調。女子400mH予選で、原田真が自己新。女子200m準決勝では、木田、高橋両選手が決勝へ。女子400mH決勝では、久保倉、原田真が2人とも自己新。女子200mではワンツーはならなかったものの、2位3位で表彰台。池田は走幅跳を制し3冠。男子だって負けちゃいない。主将の谷村がやり投において自己新で6位に入賞すれば、それに続けとばかりに千葉も走高跳で自己新で4位。来年は表彰台だ!女子マイルに関しては、スタンド応援部隊から優勝は確実視され、学生新への期待が高まっていた。そして、この記録。見事な幕切れであったことは言うまでもない。これで、福大の学生記録保持種目数は、100m、400m、100mH、400mR(単独チーム)、走幅跳についで6種目。これは、全カレで実施されている女子の種目で考えるとダントツである。ちなみに2位は東学大で3種目となっている(今回の全カレ終了時)。(鯨)

多種目優勝の楯を受け取る池田
(@) 選手からのコメント
 ●佐藤伸のコメント
 「俺らしいといえば俺らしい全カレだったかもしれないですね。国立でうける応援はいつもより本当に気持ち良かったです。悔しさはありますが、1年残った事は後悔してません。だからと言ってみんな俺の真似して留年しないように。ちゃんと4年間で納得の行く結果をだしましょう。または留年したことを伸弥さんのせいにしないで下さい。」
 ●宮田のコメント
 「5回目の全カレでやっとつかめたものは、とても大きかったです。それは陸上に対する取り組み型、気持ちでした。やっぱり行動なんですね。やっとスタートラインに立てた気がします。まだまだ頑張ります!」
 ●谷村のコメント
 「自己ベストを更新して入賞することができました。やっぱりキャプテンが頑張らないと駄目でしょ!ということで、もう意地でした。応援してくれた皆、ありがとうございました!」
 ●棚橋のコメント
 「2種目ともに自己記録を更新できずに予選落ちしました。くやしいです。それでも大雨のなか、応援してくれたみんな、本当にありがとう!」

最後の1500mは感動を呼びました

タイマーを見て、思わずガッツポーズ
 ●池田のコメント
 「最後のインカレ、本当に充実して、楽しい3日間でおえることができました。走幅跳、100mHよりも、リレーがなりよりも自分の中で一番嬉しかったです。まさか、本当にアンカーを走ると聞いたときは、すごい大役をまかされて、一瞬大丈夫かな?と思ったんですけど、先生に「今年は、おまえのインカレ。頑張ってこい!」の決勝直前に言われた一言で、私は走れました!今でも、あの先生の一言は忘れられません!走りおえた直後、先生の顔を見たら、泣きそうになったくらい嬉しかったくらいですから。今年のインカレ、私にとって一番の試合でした。」
 ●佐川のコメント
 「競技中、福大の応援の声が、かなり聞こえました。とても嬉しく感じました。昨年は、堂々と試合をすることが出来なかったのですが、今年は、堂々と、そして楽しんで試合をすることができました。今回の結果は今の自分の力の全てを出した結果だと思います。全カレだけでなく、これまでの練習があったからこそ、いい全カレになったと思います。私にとって最後の全カレが、信じること、仲間のありがたさ、感謝の心、そして練習の大切さを教えてくれました。そしてたくさんの思い出をくれました。本当に、皆さんありがとうございました。」
 ●原田真のコメント
 「卒業された先輩方が沢山応援しに来てくれて、とても励みになりました。ありがとうございました。I.C.はいろいろな面で楽しみだったので、私の中では毎日ウキウキでした。だから・・・という訳ではありませんが、400mHは2本ともベストでした。出し切ることに専念して5位という結果、悔いはありません。気持ち良く走れて、嬉しかったです。応援ありがとうございました。」
 ●青木のコメント
 「今回の全カレで感じたことは、単純なことですが、速くなりたい、強くなりたいと思いました。自己ベストは出ませんでしたが次に繋がる走りができたと思います。それでも負けたのは自分に力がないからで、勝ちたければ力を付ければいいだけの話しです。来年はもっと力を付けて国立に立ちたいです。最後に応援に来てくださった先輩方、また雨のなか応援に来てくれた陸上部のみなさん、本当にありがとうございました。」


3連覇の女子4継チーム
池田、木田、久保倉は3冠

決勝で大差の決着
 ●荒井のコメント
 「今回初出場で四位に入賞することができました。ランキングは下から二番目だったのですが、一種目ずつ自分の力を出し切ることだけ考えました。最後の1500mはいつもなら考えられないんですが、はやく走りたいという気持ちになり、みんなの応援にもおされ、ねらい通り順位を3つあげることができたのはうれしかったです。合計点的にはまだまだまだなので、これからは底上げときっちり点数がとれるような練習、生活を大切にしたいです。今後、来年の目標、課題がはっきりしました。まわりのサポート、応援本当にありがとうございました。」

 ●竹内のコメント
 「女子マイルで優勝に花マルをつけることができました。みんなで、ずっと、目標にしてきたことだったので嬉しいです。個人種目になるとライバルですが、リレーとなるとチームとなるので、何ともいえない感動を味わうことができました。いつも、一緒に練習している仲間と勝ち得た全日本インカレ優勝☆日本学生新記録は、本当に嬉しかったです。応援の皆さんに背中を押され、頑張ることができました。ありがとうございました。」
 ●千葉のコメント
 「今回はベストがでてよかったのですが。また試技数差で負けてしまったため、もっと技術面と精神面を鍛えて行きたいと思います。最後に皆さん応援ありがとうございました。」

 ●木田のコメント
 「3日間フルに走れたのは、マイルメンバーと応援に来てくれた部員のみなさんのおかげです。マイルは本当に応援なしなんて考えられないですよ。みんなでとった学生新です。まさか2走になるとは思いませんでしたし… 。次は日本選手権リレーに向けて、また記録の更新を目指して頑張ります。みなさん、3日間お疲れさまでした!応援本当にありがとうございました!」

 ●久保倉のコメント
 「練習はうそをつかない、本当に実感しました。去年悔しい思いをしたぶん今回は結果を残すことができて良かったです。応援していただいた周りのみなさんにも感謝の気持ちでいっぱいです。これからもこの結果に満足することなく、練習を積んでさらにステップアップしていきたいです。」

予選・決勝とも自己べストの原田真
これが4年間の集大成

400mH決勝前の久保倉
 ●坂水のコメント
 「1週間前に怪我をしてしまい万全の状態では臨めませんでした。大会前は走れるかとても不安でしたが、いろんな人に支えられ走ることができ、走れることにすごく感謝できました。今年も国立で喜びや悔しさ、沢山学びました。」

 ●高橋のコメント
 「100mと200mとリレーに出ました。100mは予選落ちという散々な結果になってしまいました。2日目の4継は初めてこのメンバーで通したこともあり、バトンミス等ありましたが、とにかく勝てたことが嬉しかったです。200mはどうしても最後きれてしまうので、ここから作り直して次は記録を狙って走れるように練習していこうと思います。」

 ●藤原のコメント
 「今回は400mHに出場しまして、結果は全くダメダメでした。国立競技場をスタンドから見た雰囲気とトラックに立った雰囲気は全然違いました。結果は決して満足できるものではありませんが、今回の経験は自分にプラスになると思います。この事を心にとどめて来年は戦えるように日々努力したいです。応援に来てくれた部員のみなさんには本当に感謝します。」
 ●渡辺元のコメント
 「初めての国立での試合は、とても苦いものになりました。しかし、その中には本当にたくさんの学ぶことがあったので、ただ単に苦い思いでとして記憶するのではなく、経験として、自分の力に繋がるように受け止め、来年あの場でリベンジできるようにそれ相応の練習をします!これからは今回の悔しさをずっと忘れず、経験を活かしていくような練習をします。応援してくださった皆様、本当にありがとうございましたm(__)mすごくたくさんの元気をもらいました!」
 ●池内のコメント
 「私は、今回の全カレで4×100リレー予選の3走を走りました。自分なりに精一杯走ることが出来たと思います。これから、来年に向けて頑張ります。」

惜しくも大会新はならず

応援部隊が一番盛り上がった男子のやり投
 ●加藤のコメント
 「日本学生新記録おめでとうございました!今回初めて全カレに出場して、とても勉強になりました。そして、先輩方の凄さを改めて確信し、福大の最強さを目の前で、感じる事ができ、本当に福島大学に入る事ができて、良かったと思いました。私自信、反省すべき点が多くあったので、今回学んだ気持を忘れず、学校に帰ってから、練習に打ち込みたいと思います。入賞された先輩方本当におめでとうございました。そして、3日間お疲れ様でした。」
 ●渡辺真のコメント
 「今回の全カレを終えて、反省をすることはあまりに多かったと思います。まず、ケガをしてしまったことは自分の注意力や身体の自己管理が足りませんでした。実際に走ってアップでいくらいい動きができてもレースで出せなければ何も意味がないと思いました。自分には出しきる力が必要だと思いますし、出しきれてもまだまだ持っている力自体が足りないと思います。今回の全カレを見て、目が覚めたというか、自分の力のなさを感じました。身体を作ってもっともっと意味のある練習をします。」
(A) 応援部隊からのコメント
 ●登藤のコメント
 「今回のインカレは上級生としてしっかり応援することができたと思う。その甲斐あって素晴らしい記録がたくさんでて鳥肌がたちっぱなしの3日間だった。残念ながら自分は出ることができなかったが周りのみんなを応援するだけで一緒に戦っているような気になれてとても充実していた。今の4年生と一緒に競技ができるのはあと少しだが今回の勢いを忘れず最後までしっかりと頑張りたい。」
 ●小野寺のコメント
 「泣いても笑っても今年最後のインカレはベンチからの応援でした。私は、競技場で走れない分、他の大学の女子すべての中で一番の大声で福島大を応援しようと思い、必死で叫びました。その声が選手に届いた時の感動は忘れられません。少しでも、応援している声が選手の力になればいいと思い、みんな一丸となって声援が送れたと感じています。全カレは色々な事を感じる場所であり、2年間選手として、また2年間応援として、勉強できた事は無駄にはせず今後に生かせる生き方をしたいと感じました。3日間、選手、応援団、マネージャーさん、みなさん本当にお疲れ様でした。」

応援部隊に向け、ガッツポーズ

木田は3日間、走りに走りました
 ●原田鮎のコメント
 「今回は選手の応援で行ったわけだが、選手みんなのグランドでの活躍を見て頑張ろうと言う力をもらった気がする。特に今回は同学年のみんなの競技を見て、ますます練習がしたくなった。色々なことに精神的にも負けない自分を作っていきたい。選手だった皆さんお疲れ様です\(^-^)/」

 ●渡辺雅のコメント
 「かなり刺激になるものを見ることができました。今回感じたことを忘れずに、練習して力をつけていきたいです。」

 ●白浜のコメント
 「今回はビデオ撮りをしましたが、沢山失敗をしてしまいました。その事から自分の情けなさ・弱さを実感しました。しっかりしていきたいものです。」
 ●佐々木のコメント
 「今回は初めて全カレを見ました。長距離種目は3000m障害と5000mを見ましたが、どちらもラストが速く、とても感動しました。うちの大学も女子のマイルなど、優勝をしているのを見てうれしかったです。」
(B) OGの方やマネジャーからのコメント
 ●吉田真希子さんから貴重なコメントを頂きました
 「マイルがしっかり結果を出せてよかったと思います。そして、よくみんなまとまってよかったと思う。あとは練習あるのみ。」

 ●横川のコメント
 「選手の皆さん、応援の皆さん、3日間お疲れ様でした。マネージャーとして、4年生として心に残る全日本インカレでした。この全日本インカレに向けて毎日練習に励んでいた選手一人一人の気持ちがこもった試合でした。とても感動しました。そして、選手が国立のグラウンドで自分の力を発揮できたのも、応援に駆けつけてくれたみんなの支えがあったからだと思います。福大が一丸となって闘えたインカレでした。自分はこのインカレでマネージャーとして、4年生としてきちんと役割を果たせたのか考えなければいけない点がいくつかありました。しかし、なんとかこのインカレを無事に終えることができたのは選手、応援のみんなの助けがあったからだと思います。ありがとうございました。選手、応援のみんなにとっては来年につながるインカレになったと思うので、その気持ちを忘れずに頑張ってください。3日間、お疲れ様でした」

閉会式待ちの一コマ

3日間、本当にお疲れ様でした
 ●伊達のコメント
 「今回、全日本インカレは初参加だったため、電車の乗り換えや国立競技場の位置関係などすべてが初めてでした。行く前からかなり緊張していましたが、実際、行ってみて感じたことが多くありました。その中で一番強く感じたことは、今までマネージャーという仕事を受け身でやっていたということです。命令されないと何もできない自分に気付きました。先のことを考えて行動するという当たり前のことを当たり前にできない自分に対して強く反省し、行動していきたいと思いました。全日本インカレは選手はもちろんのこと、応援する人、マネージャー、それらすべてが一つになって初めて勝利に向かって頑張っていけるものであると分かりました。チームのために何ができるのか、マネージャーとして今自分がやるべきことは何かを考えて行動することの大切さを知りました。4×400MRの日本学生新記録など嬉しいことがたくさんあった今回の大会でした。この経験を次の大会に生かせるよう、頑張っていきたいです。」