第209号  2006/05/15
   女子総合優勝!! 
 4つの大会新! 丹野MVPに輝く 

 第56回東北学生陸上競技対抗選手権大会が5月11日から13日までの宮城スタジアムで3日間行われました。天気予報に反して2日目は晴天にも恵まれました。200m、400m、4×400mリレーで三冠に輝いた丹野がMVP、女子のトラック種目4つで大会新記録を樹立しました。また自己新を出した選手も続出しました!総合は男子3位、女子は1位という結果で女子は昨年の悔しさを見事晴らしました。そして今回から女子のユニホームが少し変わり、新しいユニホームが初お見舞えしました。今週の福陸は東北インカレ特集をお届けします!
先生と一緒に集合写真
5月11日 大会1日目
1年生・片山 女子円盤投 瓜生1500m優勝  長島・丹野大会新 
 大会初日は早朝に少し雨が降りましたが競技が始まるころには雨も上がり、熱い戦いが幕をあげました。
 1つ目大会新が女子100m予選で誕生しました。長島が11秒84の好記録で走りました。本人は「予選からこんな記録が出るとは思わなかった」と驚いた様子でした。男子400mでは大学初レースの上村が48秒93で2位、舘山が8位でした。好記録が期待された女子400m決勝では丹野が52秒94の大会新で優勝、青木が2位に入りワン・ツーフィニッシュで圧倒的な強さを見せました。
 
女子400mはワンツーフィニッシュ

瓜生、大学初タイトルです
 10000mでは照屋が37分10秒36の自己新を出し2位に輝きました、男女1500m決勝では出羽・阿倍が出場し、出羽が最後まで粘りの走りを見せ4分1秒77で4位、阿倍も自己新を出しました。女子の1500mでは瓜生、古瀬、平元の1年生トリオで出場し前半から古瀬が引っ張り、積極的なレースを展開しました。ラストには瓜生が飛び出し、4分22秒88で1位、古瀬が5位に入賞しました。
 フィールドでは女子円盤投で1年生の片山が42m29の記録で優勝、円盤投の優勝は1985年以来。また、男子三段跳びで沼山が14m17の自己新で6位入賞。
片山も1年生ながらタイトル獲得

女子1500mは1年生だけで臨みました
活躍選手のコメント
●瓜生のコメント
 福島大陸上部は団結しててみんなで勝つという強い気持ちがとても伝わってきて、私もチームのために活躍したいと思っていました。なので、今ある力を発揮し入賞することができてよかったです。

●上村のコメント
 大学初の試合ということもあって満足いく結果ではありませんでしたが、無事試合に出れたこととチームに貢献できたことは素直に喜びたいです。
5月12日 大会2日目
 長島女子100m 熊谷女子100H 荒川女子800m 女子4×100mR制す   
 大会2日目、1日目とはうってかわって朝から晴天で、福島大チームも1日目の勢いにのって優勝種目が続出しました。
 女子100mでは予選で大会新を出した好調の長島が12秒00で優勝。2位に栗本と続きワン・ツーフィニッシュ。男子100mは小原が10秒89で2位。女子100mに続き女子800mでも1位荒川、2位瓜生とワン・ツーフィニッシュ。男子3000m障害ではブロック長千葉が粘り強い走りで3位入賞。今シーズン44秒台を目指す女子4×100mRは45秒98で優勝。

女子4×100mリレーも大会新で優勝!

女子800mで優勝した荒川
 跳躍陣は女子三段跳びで笹原が11m86の自己新で3位、女子高跳びで角沢が1m58の自己新で4位。また女子砲丸では長谷川がチャンピォンシップ参加標準記録を15cm上回る11m85の自己新で3位。男子やり投では茂木が65m24の自己新で2位。しかし、全日本インカレB標準まであと1歩という悔しさを見せた。
●長谷川のコメント
砲丸投げでは高校3年以来のベストが出ました。出る自信はあったもののこみ上げるものがありました。今年中に全日本インカレB標準が出せるよう練習をしていきたいです。

●荒川のコメント
800mに出場しました。今回のレースは自分のペースを作って積極的に前に出ることができました。チームの雰囲気もとても良く、応援にも力が入り3日間楽しむことができました!全日本インカレでしっかり戦えるようにここからの練習を一つ一つ大切にしていきたいです。

自己ベストを更新した長谷川
5月13日  大会3日目
女子200m丹野大会新、表彰台を独占 
 最終日は気温がかなり低くコンディションとしては良いとはいえませんでしたがそんな中女子200mで丹野が向かい風2.6mで24秒42で今大会2つ目の大会新をマークし、1位から3位までを福島大で独占し他を圧倒するレースを見せてくれました。男女の400mHは舘山が4位、奥村が6位、女子は青木が59秒55で優勝、高橋が6位。女子短距離種目はすべて福島大が制しました。

200mは表彰台独占!

2種目自己新の照屋
 女子5000mは照屋と古瀬が集団を引っ張り古瀬が2位、照屋が3位に入賞した2種目自己新を出した照屋は「目標としていた全カレへの出場はかないませんでしたが、2種目も自己新を出すことができて、自分の力をすべて出せたと思います。」とコメントを残しました。
 女子走幅跳では畑が5m88で2位、笹原が自己新で3位に入賞。A標準まで数センチと迫りました。男子ハンマー投げでは上浦が7位、大会最後を飾った男女マイルリレーは男子が4位、女子は優勝でした。
女子マイルは12連覇達成!!
最後の東北インカレ
 今回が最後の東北インカレとなった4年生にコメントをいただきました。

●吉田のコメント
 4年生になってやっと東北インカレに出ることができました。最初で最後のインカレの結果は全く納得のいくものではありませんでしたが、3日間を通じてチームが一つになれたと思います。残された時間は本当に少ないと思いますが、もう一度自分をしっかりと見つめ直しまた練習していきたいと思います。

●舘山のコメント
 最後の東北インカレ、あっという間の3日間でした。この舞台で出そうと思っていた成績を出すことはできませんでしたが、今持っている力は出し切りました。結果として総合優勝はできませんでしたが、仲間の応援、そして想いに本当に感謝しています。みんながいたからこそ、このインカレがありました。3日間、お疲れさまでした。

長期に渡る故障を乗り越え、最初で最後のインカレに挑んだ吉田

誰よりも練習し、最後のインカレで自分の限界を突破した大原
●栗本のコメント
 最後の東北インカレはやはり今までのインカレとは違うものでした。女子キャプテンになって初めての対校戦でした。女子総合優勝もしっかり成し遂げました!個人の結果としては満足の行く結果ではありませんでした。この思いを最後の日本インカレにぶつけたいと思います。
●大原のコメント
 競技の間が非常に短く、広くて移動に時間もかかる競技場だったので、今までで一番大変な十種競技になったと思います。そんな中自己新を出すことができてよかったです。競技やそれ以外の面でも今までやってきたことすべてを出し切れたインカレになったと思います。自分たちに足りなかったのが見えたので、しっかり反省し、しっかり伝え、後輩たちに総合優勝の思いを託すことにします
編集後記
 東北インカレも終わり全日本インカレまであと1ヶ月となりました。これからまた気を引き締めて頑張ります!!(渡辺)