第261号  2007/05/21

東北インカレ速報
17種目で優勝!自己新記録も多数!!
5月18日(金)〜20日(日)、宮城県利府市の宮城県総合運動公園で、第60回東北学生陸上競技対校選手権大会が行われました。この三日間で最高のパフォーマンスをするために、学生達は日々練習を積み重ねてきました。選手はもちろんのこと、応援やサポートの選手達もいつも以上に力が入り、とても熱くなる大会となりました。
今回は、17種目で優勝者が出たほか、自己記録を更新し活躍した選手も多数出ました。三日間の選手達の活躍から目が離せませんでした!そんな東北インカレの様子を、一日ずつ追って紹介したいと思います!!
一日目

応援ありがとうございました!
この日一番最初の決勝種目は、女子10000mでした。2年生の古瀬は、初めて10000mのレースに出場したにもかかわらず、落ち着いたレース運びをし、見事優勝に輝きました!
34分48秒86という記録は大会新記録、東北学生記録、さらには北日本学生記録を破るものでもありました。古瀬のこの走りが、初日のチームを勢いづけました。
また、この種目には4年の西尾も出場し、8位入賞を果たしました。西尾は「今回10000mと5000mに出場しましたが、どちらも今出せる精一杯の力を出せたと思います。4年目のインカレできちんと自分の役割を果たすことが出来ました。」と話してくれました。

三人そろってニコッ
次は女子400mです。
400mでは、ローズのユニフォームが見事表彰台を独占しました!丹野、青木、渡辺ともに好記録で、福島大学の強さを見せ付ける形になりました。中でも1年生の渡辺は、今季の初レース、とても良い滑り出しだったのではないでしょうか。

<青木のコメント>

今年の東北インカレは昨年と違い、ある程度記録も狙っていけたので福大らしさを出せていけたと思います。また一ヶ月もないうちに全日本インカレがあるので、そこでは自己ベストを狙いたいと思います!


勝利のガッツポーズ
男子400mでは2年生の小西が表彰台の頂点に立ちました!
この種目での優勝は、福島大学としては10年ぶりです。とても嬉しい、アベック優勝となりました。
<小西のコメント>

勝つために去年から練習に取り組んできたので、自分の走りに自信を持ってレースに挑みました。最後の一番苦しい場面で、応援が追い風になり、1位になることが出来ました。まだまだ課題があるので、これからも精進していきます。


久保のラストスパート
女子1500mでは1年生の久保が大会新記録で優勝しました!1年生ながら堂々と、福島大学らしいレースを見せてくれました。この東北インカレでは、競技面だけでなく、いろいろな面で得るものが沢山あったようですね。

<久保のコメント>

この度は1500m、800mに出場させていただきました!!タイムやレース展開は全く納得いくものではありませんでしたが福島大学陸上競技部員としての初めての東北インカレでたくさんの大切なことを得ることができましたし、次に向けての意欲がわいてきて次のレースが楽しみになりました!!みなさんの応援は本当に心に響き背中を押してくれました。本当にありがとうございました。


2連覇おめでとう!
女子円盤投では2年生の片山が自己新記録で見事優勝しました。またこの種目では、2連覇でもありました。片山は、「今回、自己ベストで優勝することができましたが、目標としていた記録には全く届かず悔しい結果に終わってしまいました。しかし、やるべきことははっきりしたので、全カレでは絶対に目標を達成して、点数という形でチームに貢献したいと思います。」と話してくれました。
更にこの種目では、4年生の長谷川、1年生の小野も出場し、小野は4位に入賞しました。女子投擲種目でフルエントリーを出来たことは、チームにとってとても大きく、応援席もとても盛り上がりました!!
二日目
この日の最初の決勝種目であった女子100mは、女子キャプテンの松田が制しました。本人もスタートからの出だしが良かったと話していましたが、この種目で大きな手ごたえを感じたようです。
また、この種目で1年生の中村が2位に入賞しました。
<松田のコメント>

少しずつですが今までとは違った走り方、レースが100mにおいては出来たと思います。200mは課題だらけになりましたが調子は上がってきているので、今の2倍調子をあげていきます!!


女子キャプテンの貫録勝ちでした
続いて、女子800mです。午前中の予選では愚図ついていた天気も、午後の決勝の頃には回復し、太陽の下走ることができました。1500mで優勝した久保が800mも制し、4年生の荒川が2位に入賞しました。荒川は、「記録は満足のいくものではありませんでしたが、2人で確実に点を取れたことと、ラストのスパートで粘り強く走れたのは、みんなの応援があってこそです。」と話してくれました。


おなかがチラッ♪
男子800mでは、益田が自己新記録で3位に入賞するという、素晴らしいレースを見せてくれました。魂のこもったラストのスパートは、本当に力強いものでした。これからレースの経験を積み重ね、ますます強くなっていくであろう益田から、目が離せません!!

<益田のコメント>

今回の東北インカレでは800mに出場して、ベスト記録で初めての表彰台に上がることができました。内容はまだまだ足りない点が多くありましたが、今回の結果は自信になったのでレースのよかったところを自分なりに考えて次の試合ではさらに記録を伸ばしていきたいです。また、今年は三回目のインカレということで、前の二回よりもさらに強い思いを込めて挑めました。もう東北インカレは来年が最後なので、一年後この試合が終わったあと笑っていられるようにこれからの練習をしっかりやっていきたいと思います。


益田スマイル
男子3000mSCでは3年生の岡崎が持ち前の粘り強い走りで、3位入賞を果たしました。最後まで諦めない力強い気持ちが感じられました。

<岡崎のコメント>

3000mSCが9分21秒の自己ベストで3位と5000mが15分15秒の自己ベストで8位という結果でした。東北インカレという対校戦で、福島大学の代表として二種目任されたには、どちらも得点をとろうと思っていたので達成できて嬉しく思います。この種目を任せてくださった先生の思い、自分を信じて本気で応援してくれているチームのみんなの思い、わざわざ足を運び駆けつけてくれた両親の思い、私一人が走るのにあたって様々な方々の思いがあるのだと、今回強く感じ、認識しました。そしてそれを力に変えることができたために、このような結果を出せたのだと思います。とても感謝しています。しかしタイム、内容をみるとまだまだ課題は見つけられるので、これからもしっかりと力をつけていきたいと思います。


ローズがよく似合います

トラック競技で続々と好記録が出ている中、フィールドでは男子砲丸投で3年生の駒田が全日本インカレのA標準を超えて優勝しました。

<駒田のコメント>

砲丸投げに出場して15m22の自己ベストで1位でした。天候が悪くサークルが滑る中、片足だけアップシューズにしたりと工夫しながらの試合でしたがようやく15mを超えることができました。サークルの影響で冬季練習でやってきたことは全くと言っていいほどできませんでしたが、そんな状況の記録としては満足できるものでした。全カレで最高の投げができるよう頑張ります。


表彰台が壊れちゃう
2日間にわたって行われた男子十種競技には、小川、中川、杉田が出場しました。4年生の小川は、6404点の大会新記録で2位に入賞し、表彰では笑顔を見せました。

<小川のコメント>

6404点で自己ベストでしたが二位と勝負で負けてしまいました。一年間死ぬ気で練習してきて、コンディショニングも完璧でしたが、結果が全ての世界…やったつもりだったのかもしれません。ただ、幸いなことに三週間後に全カレがあります。そこでもう一回今までやってきた自分を信じて万全の状態で臨みたいと思います。


10種目プラスαお疲れ様でした
女子4×100mRの決勝です。渡邊、丹野、武藤、松田の走順で、一番にゴールを駆け抜けました!新チームでのバトンもスムーズに、それぞれが力強い走りを見せてくれました。


<武藤のコメント>

今回4×100mリレーに出させていただいきました。先輩方と走るということですごく緊張しましたがいい経験をさせていただきました。46秒13という経験したことのないタイムでその中で走らせていただいたことにすごく感謝しています。ありがとうございました!次もメンバーに選んでいただけるように頑張りたいです!!


酒池肉林
この日を締めくくったのは、我らが主将、茂木の出場したやり投です。激しい雷と雨の中、最後の一投で逆転優勝を果たしました!キャプテンの意地と気迫を感じさせる、とても迫力のある投げでした。
また、2年生の佐藤が4位、3年生の岡田が5位に入賞し、最後の最後までスタンドからは声援が響いていました。

茂木ファンも増えたに違いありません。
日目

シュワッチ
朝一番に行われたフィールド競技は、女子走幅跳です。三段跳で優勝した笹原が、この日も大活躍でした。今年は更に目標を高く持ち、試合に取り組んでいきます。そんな笹原に、今後も期待したいです!(荒川)


<笹原のコメント>

走幅跳・三段跳ともに1位でした。まずは東北でしっかり勝つことができて良かったです。チーム一人一人の頑張る姿や応援があってこその結果だったと思います。まだまだ技術的には課題も多くありますが、日本インカレに向けて、気持ちを引き締めて頑張ります。


ワンツーフィニッシュおめでとう!
女子400mHは、向かい風の中、序盤から抜き出た青木が優勝しました。400mで2位、100mHでも3位に入賞した青木は、今大会も大活躍でした。
また、2位の金田一は予選で記録を狙った勝負の走りを見せ、見事に自己記録を更新しています。金田一は、「予選から自己ベストを出そうと決意して全力で行きました。大事な決勝ではタイムも内容も満足のいくものではありませんでしたが、さらに練習を積んで強くなりたいと思います!」とコメントしています。

ワンツースリーおめでとう!
↑あら、ローズのユニフォームがもう一人?    
女子200mでは、丹野、中村、松田が表彰台を独占しました!初日の400mに引き続き、短距離王国福島大学の強さを見せ付けました。


<丹野のコメント>

今の時期としてはいい記録を残すことができたので、この調子を崩さずに全日本インカレでは学生記録を狙っていきたいと思います!!


やったね小原!!
六回目のインカレで念願の個人種目初優勝を果たした小原のレースはまさに鬼気迫るものでした。2位を0.01秒差でかわし見事1位に輝きました。あまりの迫力(におい?)のせいでレース後ライバル選手はバタバタと倒れていってしまいました。

<小原のコメント>

今回のインカレはなんとしてでも勝ちたかったので100mとリレーで及ばなかった悔しさを200mにすべてぶつけました!五年間個人で優勝したことがなかったので非常に嬉しいです!色んな意味で心に残る大会となりました。


北の女王古瀬
女子5000mでは、初日の10000mに続き、古瀬が大会新記録で優勝しました。序盤から積極的なレース運びをし、見事な走りを見せてくれました。2種目で大会新記録を出し、好調なスタートを切った今シーズンの古瀬の活躍にこれからも注目です。(平元)

<古瀬のコメント>

10000mと5000mに出場し、一位でした。10000mは初めての出場で今の自分はどれくらいで走れるのだろうと楽しみな気持ちで臨めました。前の人についていく形になりましたが、ラスト勝負は絶対に負けない!と自信をもって走りました。次は自分でペースを作って走れるようにしたいです。5000mでは1位でしたが、後半に失速してしまいました。次は自己ベストを出したいです!

最終種目 男女4×400mR

よいしょ

わっしょい
女子マイルリレーは金田一、青木、渡辺(な)、丹野のオーダーで出場し3分41秒96で他大学に圧倒的な差を見せ付ける優勝でした。あまりの速さに感動し、鳥肌をたてて泣いた人もいたそうです。

男子は石川、益田、上村、小西のオーダーで出場し3分17秒86で2位でした。次の大会では絶対に負けないように強い気持ちと強い力を身につけ常勝のチームになりましょう!

試合終了後
今回の東北インカレは男子総合3位、女子総合優勝という結果で幕を閉じました。
大会後主将、副主将、女子主将の三人はそれぞれどんな気持ちだったのか。今回の東北インカレを振り返ってもらいました。

男子総合の表彰

女子総合の表彰

<茂木のコメント>
今のチームのチーム力がそのまま出た四年目の東北インカレだったと思います。本当にあっという間に閉会式に並んでいました。結果という現実はそんなに甘くなく、男子は3位、女子は圧倒的な力で優勝と、私の立場としては複雑な結果でしたが、チームが歩んできた、歩み始めた方向は間違っていないように感じています。

<松田のコメント>
女子は初日から流れがよく、それが三日目の最終日までしっかりと続いたと思います。昨年、新チームになってから目標にしていた総合得点をとれ、総合優勝できたことは本当にチームにとって自信になりました。しかし女子はこれから更に上のステージで戦います!!これからの三週間は誰にも止められないくらいの勢いを作っていきたいと思います!
<小川のコメント>
チームとしては一日目からかなり盛り上がることができましたが、競技で力を出せた者とそうでない者に分かれてしまいました。その差はやはり今回の結果という幸せに一年間どれだけの代価を払えたかだと思います。3年生以下はそのことをもう一度考えてこれからの一年間を過ごしてもらいたい。
今回の東北インカレも、熱くなる場面が沢山ありました。選手はもちろんのこと、補助員やサポートをした学生も沢山のものを得て帰ってきました。東北インカレに臨んだこの気持ちを忘れずに、また次の試合に向けて今週からしっかり練習を積んでいきたいと思います!!

福島大学陸上競技部の東北インカレ全結果はこちらです。
編集後記
良い場面が沢山ありすぎて、伝えきれないほどでした。
今週も夢を見たのですが、印象的でなかったのかあまり覚えていません。朝起きて紙に書いておくといいらしいです。(荒川)

良いレースを拓さんがもっていってかっこよかったです。
今週は夢を見ていないと思いますが、カッパを見たような気がします。皿を乾かすと弱るそうです。(上村)

良いシーンが沢山あって、鳥肌が立ちました。
今週は夢を見たのですが、夢なのか現実なのかわかりません。夢を見つつ現実でした。(平元)