チームで戦う今季最終戦
〜それぞれの思いを込めて〜
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10月3日〜4日にかけて宮城県牡鹿郡女川町町民陸上競技場にて第38回東北学生陸上競技選手権大会が行われました。
学校対校得点はありませんが、チームで戦う最後の大会に学生はそれぞれの思いを胸に戦いました。
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力を出し切った2日間の軌跡! |
今シーズンあと一歩のところで14秒台に突入できずにいた傍島は、4年間目標にしていた14秒台に自己記録を伸ばしました.
傍島の4年間の思いを込めたコメントです。
「決勝では、スタートラインに立った時の皆の大きな応援に思わず4年間の思いが込み上げてきました。また自分には+1.9という追い風以上に、皆の応援がすごく追い風になりました。あの応援が一番の力です。東北大会最後のレースで入部してから目標としていた14秒台を出すことができました。卒業された先輩方も含め、大会中に応援してくださった方々ありがとうございました」と嬉しさを滲ませていました。 |
ついに14秒台突入!!
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いっけーーーーー!!! |
女子円盤投には、片山、小野、菊田、佐藤(深)が出場しました。特に片山は昨年に引き続いて優勝。また小野は故障明け初戦となったこの大会で2位という結果を残しました。
片山は「記録は納得のいくものではありませんでしたが、出場した全員がベスト8に残れたことや最後に小野と表彰台に乗ることができたことは本当に良かったです。これからも皆で刺激し合って頑張っていきたいです」と、着実に力を付けてきている投擲陣の今後を見据えていました。
故障を乗り越え、強さを見せた小野は、「今回約1年ぶりの試合ということで、緊張と不安でいっぱいだったのですが、仲間のサポートと応援で予想以上の結果を残すことができました。そして片山さんと最後の大会で一緒に表彰台に上がれたというのが本当に嬉しかったです。良い復帰戦となったのでこれからさらに上を目指して頑張りたいと思います」と、順調な復活を見せてくれました。 |
短長種目の花形である400mでは決勝に石川、一関、松岡が出場し、松岡が優勝。石川が2位、一関が6位でした。一関は準決勝で49秒64の自己ベストでした。
最後の東北での大会となった石川は「最後のチャンスで優勝を逃してしまったのはとても悔しいですが、今まで共に頑張ってきた一関、松岡と一緒に決勝を走れたことや、私が2位という形にはなってしまったのですが松岡とワンツーを決めることができたことは、素直に嬉しかったです」と悔しいながらも松岡の優勝を称えていました。
大学に来て初優勝を自己ベストの49秒50で飾った松岡は「目標としていたタイムには程遠く、レース展開に関しても納得のいくものではありませんでした。しかし、決勝の舞台で勝負して勝てたこと、石川さんとワンツーを決められたことは本当に良かったと思います。3つのラウンドをタイムを上げながらしっかり走れたことも自信になりました。
ただこのままでは納得がいかないので、今後さらに上のタイムを狙っていきたいと思います」とレース展開や走りに課題がありながらも、勝負に勝てたことを嬉しく思っているようでした。今後の更なる自己記録更新に期待しましょう。 |
1レーン一関、3レーン石川、5レーン松岡 |
福大勢の挑戦! |
女子1500mでは瓜生が終始トップを走る快走で、昨年自身が出した大会記録を上回り、この種目で3連覇を飾りました。
表彰台を独占した3人にレースを振り返ってもらいました。
1位の瓜生:「スタートから強気で攻めた走りをし、自分が持つ大会記録を塗り替えることができたので、去年の自分より確実に成長していると感じます。また3人で表彰台に上がれたので、駅伝にも繋がるレースになったと思います」
2位の亀田:「ペースをしっかり刻んで走ることができました。もっとタイムが縮まるように頑張ります。明日からは今月末にある全日本駅伝に向けて、毎日の練習をしっかりこなしていきたいと思います」
3位の古瀬:「力不足で悔しい思いになりましたが、1位2位3位を瓜生、亀田と一緒にとることができて駅伝への励みになりました」
3人の気持ちはすでに駅伝に向かっていました。このレースで得たものを活かして走る、今月末の駅伝に期待です。 |
女子三段跳、走幅跳において吉田、斎藤の4年生コンビが共に1、2位、走高跳では松橋が優勝、と跳躍種目においても福島大が上位を独占しました。
V2を成し遂げた吉田は「狙っていた自己ベストを出せなくて悔しいですが、いつも課題にしている助走が少し改善され、ほとんどの跳躍で記録を残すことが出来たことは良かったと思います」と、少しずつ改善できたことを実感した様子。「走幅跳については久々の試合でしたが、皆の応援のおかげで大学ベストを出すことができ、仲間とも良い試合が出来ました」と、仲間の応援を後押しに安定した跳躍を見せてくれたようでした。
走幅跳で追い風参考記録ながらも5m53(+4.7)で自己ベストを更新した山内は、「 ファールや跳びのミスの多い試合内容でしたが、決める時にはしっかり跳ぶ事ができました。これから安定した助走が出来るように練習に取り組んでいこうと思います!」また跳躍ブロック5人で走幅跳に出場することができた喜びも語ってくれました。「先輩方が良い流れをつくってくれる跳躍をしてくださり、私もその波に乗ることができました。5人で出場できて本当に嬉しかったです!」
走高跳で優勝した松橋。「バーの高さが158cmのときにとても良い跳躍ができました。100mでのタイムがかなり上がったのでそのスピードをうまく跳躍に繋げていけるように今後練習したいと思います。優勝できたことは素直にうれしいです」と大学に入り、初優勝の喜びを語ってくれました。 |
女子キャプテン吉田、2冠達成!
初タイトルおめでとう!! |
今季初試合で自己ベスト!! |
男子三段跳に出場し、自己ベストで優勝した山口は、実は今年の3月から病気を治療するため、長い間練習ができずにいました。苦しい時期を乗り越えての今大会。今までのことや、この大会で自己ベストを更新し、優勝(2連覇)を成し遂げた山口に様々な思いを語ってもらいました。
「グランドでチームメイトと一緒に練習できない辛さなど、今まで感じたことのない辛さの中での生活を送っていました。ですが周りのサポートや同級生のおかげでなんとかチームに戻ることができました。練習ではマイナスからのスタートで元の体に戻すのがとても大変でしたが、もう一度大会に出たい!その思いでとにかく毎日の練習に励みました。今回の試合では自分がどれくら跳べるのか見当がつきませんでしたが自己ベストを出すことができ、本当に良かったとともに、陸上が更に好きになりました。今回この経験は辛いこともありましたが、チームや仲間の大切さをより一層実感することのできる良い経験にもなりました。残り少ないシーズンですが、この経験を後輩に伝えていきたいと思います」
困難も乗り越え、強さを見せてくれた山口。その姿から仲間や後輩たちにきっと何かが伝わったはずです。 |
3年ぶりに200m出場となった中島は、自己ベスト21秒90(−0.2)での圧勝となりました。そんな中島は
「不安や緊張はありましたが、思いっ切り走ろうと思い走りました。また、仲間の応援のお陰で、不安は消え、緊張もなく楽しむ事ができました。3年ぶりの200mでしたが楽しく走る事ができました。仲間の応援に応えることができた良かったです」と、満足気な笑顔で話してくれました。同じく自己ベスト22秒34(−0.2)で3位に入った加藤は「自己ベストで表彰台に立つことができて嬉しかったです」と入賞の喜びを話してくれました。
また女子200mに出場した小原も決勝において27秒09(−2.3)の自己ベストを更新。「最近やっと走れるようになってきました。夏の練習を休まずにできたことが良かったと思います。タイムも順位もまだまだですが、決勝と言う舞台に立てたこと が良い経験になりました。課題も見つかったので冬期練習をしっかり頑張ります!」と、着々と力を付けてきた様子。冬期練習で更に力を付け、来期もその成果を発揮していくことでしょう。 |
新たな可能性!!! |
4連覇達成に向けてラストスパート |
男子400mHに出場した矢内はこの種目で見事4連覇達成。終始安定した貫禄のある走りをした矢内は、「記録としては自己記録に届かず納得できるものではありませんでした」と4連覇達成にもまだまだ課題があったようでした。「しかし、その年その年でしっかり勝ってそれを4年間積み上げることができたこはとても嬉しいです 。残り数少ない試合となりますが、自己記録の更新を目指して練習に取り組みます」と、4連覇を弾みにまたパワーアップを目指す矢内に、残りのシーズンも注目です。 |
女子400mHに出場した清水、加藤コンビもワンツーと上位を独占。
優勝した清水は「加藤と一緒に走る最後のレースでワンツーを取れてすごく嬉しかったです」2位の加藤は「清水さんと走る最後のレースで良い走りが出来ず、悔やまれますが、1、2位の表彰台に乗れたことは良かったです」と、ワンツーフィニッシュできた喜びを語ってくれました。
また今大会4種目に出場した清水は「二日間を通して、チームの皆の活躍や応援、サポートがすごく自分の力になりました。誰かが頑張ってる姿をみて自分も頑張れたり、皆の応援してくれる想いを自分の力にしたり、また、自分も皆に力を与えられるように頑張ったり…改めて、皆と陸上をやってこれて良かったと感じました。シーズンは残り少ないですが、今いる環境に感謝しながらまた頑張っていきたいと思います」
と、今大会を通して改めて熱く胸に感じるものがあったようでした。今シーズンまだまだレースを控えている清水の走りに期待です。 |
ワンツーの清水と加藤
400mHアベック優勝となった清水、矢内 |
2年生二人がワンツーフィニッシュ!! |
今大会では福島大勢のワンツーフィニッシュが続出しました。女子800mに出場した浅見、亀田の2年生コンビも2人でレースを作り、終始トップを走りました。優勝した浅見は「全カレの失敗を課題に個人選まで必死に練習してきました。練習では課題がほんの少しずつ達成してきたものもありましたが、今回も目標とするタイムを出すことができませんでした。練習でも大会でもどんな時もしっかり走れるように強い気持ちを持って、次の試合まで頑張っていきたいです」とまだまだ課題があった様子。これからもう一皮剥け、成長した姿を見せてくれることでしょう。 |
5000mで古瀬4連覇達成!
佐藤(瞬)大幅に自己ベスト更新! |
女子5000mに出場した古瀬は、この種目で4連覇を達成しました。1年生の頃から確実に力を付けてきている古瀬は「4連覇できて嬉しいです。次の駅伝ではもっと良い走りが見せられるように、自分を変えたいと思います」と、駅伝に向けての意気込みを語ってくれました。今月末に行われる全日本大学女子駅伝に注目です。
男子5000mでは佐藤が自己記録を20秒以上も上回る14分49秒71で4位入賞を果たしました。粘りの走りを見せた佐藤は1500mにおいても2位入賞。「1500mでは、予選で良い感覚を持って走れたので、決勝は絶対やってやろうと思って走りました。結果として最後に抜き返され、2位になってしまいましたが、シーズンベストを出すことが出来たので、今後に繋げていきます。
5000mでは、目標としていたタイムを切ることができましたが、まだまだ甘いところがあったので、今後さらに自己ベストを更新して、もっと上を目指していきます」とレースを振り返った佐藤。熱い走りで周囲に魅せてくれました、佐藤の活躍に今後も目が離せません。 |
最高のラストスパートを見せてくれた!
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4×100mRにおいて福島大学が男女とも優勝を果たしました!
メンバーには絶好調の傍島、中島、加藤、今大会100mで10秒98(0.0)で自己記録を更新した神谷(航)も含まれており優勝、タイムにも期待がかかっていました。
短短ブロック長加藤は「タイムは満足できるものではなかったのですが、リレーメンバーみんなの力を合わせて、東北で勝つことができ、これからのリレーにもつながる結果になったと思います」とコメントをくれました。満足のいくものではなかったということでしたが、来年のインカレに向け弾みをつけました。
女子の清水は「個人個人がそれぞれもっと走力をつけ、さらに上のタイムを目指していかなければならないなと思いました。しかしメンバーが一つになってしっかりバトンを繋げて、とてもいいリレーができたと思います」とコメントをくれました。
男女ともに満足のいくタイムではなかったのですが、どちらも来年に向けて大きな可能性を見せてくれた試合だったと思います。冬期練習を乗り越えて強くなりましょう!!
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フィニッシュの瞬間
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女子4×400mRでは加藤(沙)、武藤、浅見、清水のメンバーで出場しました。大学で初めてマイルを走った浅見は「短長としてマイルメンバーになりたかったので、初めてマイルを走れてうれしかったです。チームのみんなが応援してくれていたので、代表なんだという気持ちがすごく強くなりました。もっと私に速く走る力があったらチームのためになれたと思うので、今後レベルアップしていきたいです」と福島大のマイルメンバーということに自覚を持って走れたようです。女子マイルは今後の練習で強い福島大になってくれることでしょう。
男子4×400mRでは石川、松岡、只木、矢内のメンバーで出場しました。最後となった石川は「ずっと目指してきた表彰台の真ん中に立つことはできませんでしたが、マイルチーム全員の気持ちを一人一人がしっかりと背負って最後まで走りました。後輩たちにどのくらい思いを伝えることができたのかわかりませんが、来年はもう一度東北でトップのマイルチームにのぼりつめていってほしいと強く思っています」とマイルを走り終えて振り返っていました。リレー種目はチームの思いが一つになる種目なので、この熱い思いが全体に伝わればいいですね! |
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主将と女子主将に個人戦を終えてのコメントをもらいました。 |
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主将:新田から一言
今回の大会は本当に良い雰囲気の中で戦えた試合でした。 それは一人ひとりが力を出し切るには何をすべきかとチームの仲間のことを考えて行動できたからだと思います。
その結果がこんなにも自己ベストを出した選手の多い試合に繋がったのだと思います。 今後も一人ひとりが自分の持っている力をしっかりと出せるようにするとともに
、残されたシーズンを最後まで全力で戦って行きたいと思います。
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女子主将:吉田から一言
今回の個人戦では自己ベストやシーズンベスト出すなど、たくさんの人が今持っている力を出せたので全体としてはよかったと思います。また、決勝にも多くの選手が残り、盛り上がる場面もたくさんありました。
競技だけでなく、応援やサポート、運営など、みんなで協力し一丸となって良い雰囲気を作れたことが、今回の結果に繋がったように思います。しかし、全てが
良かったわけではなく、まだまだ改善していけることはたくさんあります。 チーム全体で戦う大会は終わりましたが、日本選手権リレー、駅伝、記録会など、まだ秋シーズンは続きます。チームとして最高の結果を出せるようにお互い刺激しあい、協力しあって盛り上げていきたいと思います。
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トキはなて!ときめき新潟国体!!
〜国体結果〜 |
会場は新潟県 東北電力ビックスワン!! |
国民体育大会の陸上競技がが10月2日〜6日まで行われました。出場した学生の結果です!
今村がシーズンベストとなる1m66を3回目の跳躍でクリアしました。しかし1回目で跳ぶことができていたら順位を上げることができたと悔しそうでした。
また、長沢が自己記録に迫る記録でした。
紺野可奈子 |
成年女子200m |
予選24秒77(0.0)
準決勝24秒86(+0.1) |
福島県 |
長沢 清佳 |
成年女子800m |
予選 2分10秒74 |
山形県 |
千葉 緑 |
成年女子400mH |
予選 60秒62 |
青森県 |
今村久美子 |
成年女子走高跳 |
1m66 |
長野県 |
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おまけ |
編集後記 |
熱い応援を送る佐藤(信)
「お前らならできる!!」
と仲間たちにパワーを与えていました!! |
4年目の東北個人選が終わりました。仲間の活躍がとても嬉しかったです!
ちなみに今日は金森のバースデイです。20歳オメデトウ!!(平元)
今日は金森の誕生日です。おめでとう!ちなみに僕の誕生日は5月14日です。(杉田)
個人戦が終わりました。次なる目標をしっかりと定めて一歩一歩確実に進んでいきたいです!二十歳になって大人の仲間入りです!ゆとり世代はダメだ…と言われないようにしっかりとしていきたいです!(金森) |