第472号  2011/06/29
女子総合優勝
〜第64回東北学生陸上競技対校選手権大会〜
6月26〜28日に、秋田県営陸上競技場で行われた第64回東北学生陸上競技対校選手権大会において、福島大学陸上競技部が、女子総合の部で優勝しました。トラックの部、フィールドの部ともに優勝し、男子はトラックの部で第3位、総合は第5位でした。
 

更に上を目指して・・・!

高橋、2年連続MVP!

2年連続最優秀選手賞を受賞した高橋は、今大会での女子やり投げで49.55を投げ、2連覇を果たしました。

5投目まで48.67を投げ暫定1位でしたが、6投目に入り2位に下がってしまいました。しかし、「みんなの応援に応えたい!絶対優勝する!」という強い気持ちで投げた最後の一投で49.55を記録し、逆転優勝を果たしました!

逆転優勝の一投!


 
貫禄の走りを見せる千葉


400m、400mHともに3連覇!

女子400m、400mHでは4年生の千葉が2種目ともに優勝しました。先週の個人選手権では不調だったものの、今大会では400mで55.56のシーズンベストを出す走りを見せてくれました。また、今大会では両種目ともに3連覇を果たしました。

「4年生として挑んだ東北インカレは、チームのため、支えてくださった人々のために全力で走りました。悔いの残るところもありましたが、自分の役割はしっかり果たせたのかなと思います
」とコメントしてくれました。





長沢、院生の意地を見せる!

大学院に進学し、福島大学のグランドで練習を続けている長沢は、貫禄の走りで女子800m3連覇を果たしました。また、山形大学院に進学した22年度卒業の橋舞が2位に入賞、2年生の中田が3位入賞と、互いに良い刺激になったようです。

長沢「今大会では昨年の悔しい思いを胸に、大学院に進学した今年こそチームのために、また支えてくださる方々のために成長した姿を見せなければならない!という強い気持ちを持って臨みました」と、去年の悔しさを晴らすことができました。

日頃の練習の中でも、自分を厳しく追い込んでいる長沢の姿に学生たちは良い刺激を受けています。

「最低限の点数はとることができましたが、競ったときの強さや、タイムやレースへのこだわりなど、自分の足りなさも実感しました。全日本インカレで力を発揮するためには、日ごろの練習を今まで以上に高い意識で行うとともに、自分でレースを作っていける走力と、自信をつけていきたいと思います」
とすでに気持ちは全日本インカレに向かっており、強い意気込みが伝わってきました!



 
左から橋舞(22年度卒業)、長沢、中田

標準Bに迫る渾身の一投!


男子ハンマー投、自己ベスト更新で3連覇!


男子ハンマー投では、4年の小林が56.95で自己ベストを2m近く更新する投げを見せ、優勝しました!

去年、ケガで思うような結果を残せなかった小林は、「今回自己ベストを出せたことは非常にうれしいです。しかし、全カレのB標準である57.00まで惜しくもあと5cm届まず、悔しい思いも残りました。今回の記録は決して自分一人の力だけでは出せなかったと思います。次の大会では今回よりもさらに良い結果、記録を残し、お世話になった方々に良い報告ができるように頑張りたいと思います」と、すでに次の大会に向けて気持ちを切り替えているようでした。

また同じ投擲・混成ブロックの佐藤(深)は「小林さんの投擲からは、記録を出そうという強い気持ちが伝わってきました。見ているうちに、小林さんがこれまで黙々と練習に打ち込んでいた姿がよみがえってきて、あの努力があるから今があるのだと感じ、とても感動して泣いてしまいました!小林さんなら必ず標準記録を越えてくれると信じています!」

後輩の期待に応え、標準記録を突破する小林の投げに期待です!





4×400mR、16連覇!

女子4×400mRでは武石、齋藤、糸原、千葉のオーダーで出場し、16連覇を達成しました。

4走を走った千葉は「タイムは満足のいくものではありませんでしたが、伝統を次の代に受け継ぐことができてほっとしています。全日本インカレでは、このままでは全く闘えないので、しっかりと一から積み直し、良い走りができるよう頑張りたいと思います」と、マイルチームを引っ張っていく意気込みを話してくれました。

また、2年生の武石は「このままでは絶対終われません。気を引き締め直して、全日本インカレでは目標タイムを達成できるよう、チームがひとつになって頑張っていこうと思います。そして、被災地である福島を元気づけられる結果を残していきたいです!」と力強いコメントをしてくれました。 



 
伝統を次世代につないだマイルチーム
インカレに挑む特別な想い


レースを引っ張る亀田と田村


1.2フィニッシュし、涙を流す田村

今大会では、長距離の女子1、4年コンビが活躍しました。5000mでは2人で1、2フィニッシュを果たし、また亀田は5000m、1万mも制し、全日本インカレの切符を手に入れました。


1年の田村は、伝統ある福島大学陸上部というチームに、貢献できる結果を出したいと思って挑んだ東北インカレでは、1500mと5000mの2種目に出場させていただきました。2種目とも入賞できたことは嬉しく思います。ですが、まだまだ納得のいくタイムでも順位でもないので、この悔しさをまた次に繋げたいと思います」と1年生ながら、記録に満足せず、すでに前を向いているようでした。


また、長距離の女子を引っ張る亀田は、「4年生として挑む最後のインカレだったので、スタートラインに立った時は自分を信じて、仲間を信じて走ろうという気持ちでした。インカレ前も、みんなが頑張っている姿を応援することで、それが自分の力になり、気を引き締めてインカレを迎えることができました。これからも全日本インカレに向けて、チームの一員として、また最上級生として競技に取り組んでいきたいと思います」と、最上級生としての責任を果たすことができたようです。



去年の東北インカレの400m決勝で思うような結果を残せず、悔しい思いをした松岡は、今大会に向けて人一倍特別な想いがあったようです。

「あれからずっとこの日のために練習を重ねてきました。
4年生として臨む最後の東北インカレであり、震災の影響で地元秋田県で開催されることにもなり、この大会に懸ける想いは本当に強いものでした。決勝のスタートラインに立った時、4年目の想いと仲間の応援が僕の力になりました。4年生としてのレースを見せることができたかなと思います。タイムは満足いくものではありませんが、最後のインカレで、400mの表彰台に上がりチームに貢献できたことで、やってきたことが間違ってなかったのだと思いました。本当にありがとうございました」

と、去年の悔しさを晴らすことができたようです。松岡の想いのこもった走りに、みんなの応援にも力が入りました!





松岡、マイルでの走り
 
武石、執念の3位入賞(右)!



同じく女子400mでは、2年生の武石が復活の走りを見せてくれました。

「私は去年、ケガで走れない期間が多くありました。その期間は自分を見つめなおす良い時間ではありましたが、苦しくて、悔しくて、私もいつか絶対チームのために走るぞ!という気持ちでケガの期間を乗り越えてきました。
今回の大会は、けが人でなく、『選手』として、走らせてもらえることに喜びの気持ちでいっぱいでした。スタートラインに立ったとき、たくさんの仲間の応援が聞こえてきて、エネルギーがどんどんみなぎってきました。
3位という結果を残すことはできましたが、ベストには程遠いタイムでした。東北インカレでは得たものがたくさんあったので、これからもどうしたらもっと速く走れるようになれるかを考えながら練習していこうと思います」


怪我から復帰した武石の走りに、感動をもらいました。これからの武石の走りに注目です!





走高跳では、3年今村が昨年の悔しさを晴らしました!
大雨の中での試合にも動じず、2回目で1.65を跳び優勝しました。

「やっと東北インカレで優勝し、チームに8点を入れることが出来ました。1・2年生の時は、勝てる試合にもかかわらず試技数差で負け、情けない気持ちで東北インカレを終えていました。ブロック長として迎えた今年の東北インカレでは、今までとは違う気持ちで向かうことが出来ました。ブロック長として絶対にあんなに情けない気持ちで大会を終えたくないと思い、ブロックのみんなに結果を出してもらうためにも、私が優勝して8点を取ってこよう!と思って試合に向かいました。
記録はまだまだ全国で戦える記録ではありません。全日本インカレに向けて、もっと高く跳ぶために、練習していきます。今回も、本当に応援ありがとうございました」

全日本インカレで活躍する今村に期待です!




大荒れの天候の中、跳ぶ今村
 
自己ベスト更新!


男子3000SCでは手嶋が自己ベストを10秒以上更新し、9分37秒25で4位入賞しました!

自己ベストを更新した手嶋は、「今回は、練習でしてきたことをそのまま出すことができたと思います。普段から4年生の吉田さんと練習することができていたので、周りが速い人でも臆することなく自信を持ってレースに臨むことができました。また、今年は上級生として、チームに得点という形で貢献したかったので、みなさんの力強い応援もあり、最後まで粘り強く走ることができました。ありがとうございました」

と、普段の練習の成果を十分に発揮することができたようです!






応援を力に、粘り強い走りを見せた手嶋
 
福大記録会に続き、更に自己ベストを更新!

女子やり投では、3年生の阿部が自己記録を更新しました。

去年は8位という結果でしたが、今年は自己記録を更新したことで更に順位を上げ、6位に入賞することができました!

「6位に入賞して点数を稼ぎ、チームに貢献できてよかったです。記録はまだまだ低いので、これからもがんばります。来年は今年以上に点数を取ります!」

と今シーズン自己ベストを連発している阿部にこれからも期待です!
2年生の五十嵐(興)は男子1500mに出場し、予選で4分07秒13で自己ベストを更新しました。

五十嵐(興)「予選では練習していた切り替えができたのですが、決勝では悔しい走りをしてしまいました。まだまだスピードも二本しっかり走りきる体力もないので、これからの練習でしっかり意識して頑張ります」

決勝では思うように走れず、更なる自己ベスト更新にはなりませんでしたが、これから練習を積んでますます速くなってくれることでしょう!




 
力強いラストスパート!!





応援に駆けつけて下さいました!

左から、斎藤さん、中山さん、小西さん、神谷さん。
たくさんの応援ありがとうございました!

今回、わざわざ遠くから卒業生の方々が応援に駆けつけて下さいました!

21年度卒の跳躍ブロックの斎藤羽純さん、短長ブロックの小西航さん、長距離ブロックの神谷卓真さん、そして、22年度卒の長距離ブロックの中山あやさんが足を運んで下さいました。

応援席からの力強い応援が、選手の大きな力になりました!
本当にありがとうございました。
最後に…
男子主将:金森威明
3日間があっという間に終わってしまいました。4年として、主将として臨んだ最後のインカレでした。チームの持っている力を出し切れず、悔しい気持ちでいっぱいです。この結果をしっかり受け止め、主将としての責任を今後しっかり果たしていこうと思います。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。練習や生活に対する姿勢を見直し、強くなっていきます。
女子主将:村上雪菜
今回、みんなで3日間戦い、総合優勝という伝統の襷をまた次に繋ぐことができました。誰かの点数の取りこぼしは誰かが補う。応援が後押しする。この立場にいなければ、これほどまで「チーム」を感じることはなかったと思います。 しかし、内容は目標達成とは言えない結果です。ここ一番というときに力を出せる人、出せない人の違いは一体何なのだろうと考えさせられた3日間でした。みんな一生懸命やっているが、伸びる人と伸びない人に分ける何かがある。私がそれをしっかり理解できていなければならないと感じています。これから一層、日々の練習を大切にしようとみんなで誓いました。みんなが自分の目標達成を実現するべく、今回の結果を反省し原因を自分の中に求めて、練習に対する姿勢を一から見直さなければならないと思っています。





400mH、日本新記録誕生!!
〜第79回大阪陸上選手権〜

6月26日に行われた大阪選手権で400mHに出場された久保倉里美さんが、今までの日本記録55.46を上回る55.34で更に日本記録を更新されました!!

今年の夏に韓国で行われる世界選手権の参加標準記録Aの55.40を突破しました。

この結果により久保倉さんは世界選手権の代表が確定しました!おめでとうございます!

前回日本記録を出した大分国体での走り!
 編集後記

先輩方のパソコンスキルの高さに驚きました。私もまずはタイピング練習から頑張りたいと思います!(麻央)

久保倉さんの記録にびっくりしました!私も負けずにがんばります!それにしても福島は暑い…(たかはし)

麻央が入り、初めてのホームページ作成でした! 福島に帰り、秋田は涼しかったのだな〜と感じました。(いまむら)

長いようであっという間の東北インカレが終わってしまいました。気持ちを新たにまた一からがんばりたいと思います。
ホームページも新しい班となったので、元気よくがんばります♪(ちば)