第530号  2012/8/16
福大らしい戦いで、チームに勢いを!!
〜第63回 東北地区大学総合体育大会陸上競技〜
8月11日(土)、12日(日)にかけて、仙台市営陸上競技場で東北地区大学総合体育大会陸上競技が行われました。この大会は、今シーズン最後の東北地区大学対校戦でした。全日本インカレに出場が決まっている学生は、全カレに向けた合宿のため、ほとんどの学生が総体には出場しませんでしたが、総体に出場した学生は、全カレに出場するメンバーやこれからのチームに勢いをつけるため、全力で2日間を戦ってきました。初めての表彰台、初めての入賞、自己ベスト、シーズンベストを出す学生が多く、今後のシーズン、チームに繋がる戦いができまでした。総合は、男子4位女子3位、という結果でした。
最後の東北総体で…
山内が走幅跳、三段跳の2種目を制覇!!
女子三段跳は、激しい優勝争いの戦いになりましたが、最終跳躍で山内が大幅自己ベストの記録で逆転し、優勝しました!

最後の跳躍を前に、逆転を許していた状態でしたが、どんな気持ちでピットに立ちましたか?

「三段跳は、チームのために絶対に勝つんだ、という気持ちでいました。大幅にベストを更新しなければ、優勝は厳しい状況ではありましたが、それまでの跳躍の中で3回、自己ベストを更新し、調子も良かったので、いけると思っていました。記録が発表された時、近くで応援してくれていた仲間が一緒になって喜んでくれて、本当に嬉しい瞬間でした」

観客からも歓声が上がり、盛り上がりました。
そして、専門の走幅跳でもシーズンベストで優勝しましたね!

「走幅跳は、全カレ標準も狙っての試合でした。今シーズン、なかなか思うような跳躍ができていなかったのですが、助走を変えたり、工夫して練習をしてきて、この大会では、しっかりと跳べる自信がありました。シーズンベストを出すことができましたが、標準を切ることができなかったのは、本当に残念です。力が及びませんでした。しかし、対校戦での初優勝、そして2種目を制覇し、チームに勢いを与えられたことに関しては、悔いのない試合ができました。今回果たせなかった記録の目標は、残りのシーズンで、絶対に達成させます!」

調子も上がってきている山内。
この悔しさは、残りのシーズンでしっかりと晴らしてくれるでしょう。

1枚目:2種目で表彰台のてっぺんへ!
2枚目:逆転優勝の大ジャンプ!!
(※写真にポインタをのせて下さい)
手嶋、4年生の意地を見せ、自己ベストで表彰台へ!

1枚目:ラストスパート!!
2枚目:笑顔の表彰台☆
(※写真にポインタをのせて下さい)
3000mSCでは、手嶋がラスト1000mで前にいた選手を次々とかわし、2位でフィニッシュしました。

「今回の東北総体では、なんとしてでも一点でも多く得点を取ろうと思って臨みました。結果的に、自己ベストで2位になれたのは、チームのために点数を取るという気持ちが他の選手より強かったのと、チームのみんなが応援してくれたからだと思います」

チームの力が後押ししてくれたようですね。

「はい!19日には、東北選手権があるので、そこでもしっかり走り切り、秋のシーズンに繋げていきたいと思います!」

チームにも、自分自身にもプラスに繋がる試合になったようです。

跳躍陣の活躍で、男子フィールドは3位!
1年生の鈴木(真)、シーズンベストの跳躍で優勝!
7月下旬に行われた北日本インカレでは、勝負所で自分の跳躍ができなかった鈴木(真)でしたが、今回は、勝負するところで勝つことができ、シーズンベストで優勝しました。

「残り2人になった所で、相手が1本で跳んだ2m01の高さを2本落としてしまい、追い込まれていました。しかし、助走に入る前にみなさんの応援が聞こえたことと、跳べる感覚があったことで、3本目で跳ぶことができました。2m04の高さは、1本で跳んだので、ベストが出ると思ったのですが、跳ぶことができませんでした。次に向けて、もう一度頑張ります!」

次の高さの2m07の跳躍も惜しかったですね。
まだまだいけそうです!


1枚目:真悟のウイニングジャンプ!!
2枚目:大学初優勝に喜ぶ真悟
(※写真にポインタをのせて下さい)

久慈は、三段跳・走幅跳の2種目で表彰台へ!


まだまだいける!次は一段上へ!
三段跳では、1本目からしっかりと記録を残し、2位に入賞しました。!

「14m60を1本目に跳べたので、あとは勝負するだけ、という状況を作ることができました。しかし、2本目以降にそれ以上の記録を出すことができず、力のなさを感じました。課題はたくさんあるので、少しずつ改善していきたいと思います」

1本目の記録は、風が良ければ自己ベストの跳躍でした。まだ改善点があるということで、記録の伸びが期待できそうです。

また、久慈は走幅跳でも3位に入賞し、表彰台にのりました!

「走幅跳は、踏み切り前のピッチアップが上手くいかず、苦しい試合となりましたが、6本目に7m06を跳べたことは良かったです。いつでも7m台を跳べる選手になるため、効率良く工夫して練習していきたいと思います。たくさんの応援ありがとうございました!」

安定した久慈の跳躍に期待です!

竹谷、三段跳で4年ぶりの自己ベスト、4位入賞!
4年ぶりの自己ベスト更新ですね!

「走幅跳同様、高2以来の自己ベストは嬉しかったです。今大会は、対校戦でもあり、絶対にチームのために入賞してやるぞ、という気持ちが強かったので、実現できたのは良かったです。内容としては、1本目にしっかり記録を残すことができ、残りの5本もリラックスして臨むことができました。しかし、課題も多く残る内容でした。ここがスタートラインだと思って、一つ一つ確実にクリアしていき、さらに記録を狙っていきます!」

スタートラインラインに立ったら、もう前へ進むしかありませんね!
更なる自己ベスト更新を期待しています!


まだまだいける!次は表彰台へ!

トラック陣も負けじとチームに勢いをつける!
大瀬、400mHでベストを1秒以上更新、4位入賞!


ハードリングの練習が自信になり、押せ押せの大瀬!
試合に出るたびにベストを更新し、登り調子の大瀬が、今大会でも、自己ベストを更新しました!

「今回の決勝のレースで、自分の今年思い描いていたレースができ、53秒台で走ることができました。前回の北日本インカレでは悔しい思いをしたため、どこがダメだったかを自分で考え、修正できたことが、とてもよかったです。また、予選で生まれた修正点を決勝までに修正できたことも、この結果をもたらしたのだと思います」

今週末には、また試合がありますね。

「この試合でベストを1秒以上縮めることができ、調子もどんどん上がっているため、今週末行われる東北選手権では、この流れを切らさないように、そしてこの試合で生まれた細かい修正点を修正し、またベストを更新していきます!」


今回の試合、レースを終えた大瀬が陣地に戻ってくるたびに、他の選手のやる気をアップさせていました。

まだまだ、これからが楽しみです!

男子マイル、接戦を制し3位入賞!
男子マイルは、ラスト直線勝負、3チームが表彰台を目指しての接戦となりました。

4年生としての走りを見せた1走の戸崎、チームの中で1番のラップで走った2走の中島、表彰台を狙える良い位置まで差を詰めた3走の西ノ明からのバトンを5位で受け、4走の大瀬が粘りの走りで接戦を制し、見事3位入賞を勝ち取りました!

マイルを走ったメンバーからは、
「チーム全員の応援に後押しされて、最後に競り勝ち、3位入賞ができました。本当にこのチームの団結力を感じたレースでした。このメンバーでも戦えることがわかったことは、とても自信になりました!まだまだ、タイムが縮められる点があるので、これからも仲間と一緒に切磋琢磨していきます!!」
と、今後に向けてのモチベーションを高く持ったコメントをもらいました。

1枚目:ス・マイル
2枚目:ラストの接戦!!
(※写真にポインタをのせて下さい)
新戦力でチームに勢いを!
1年生の川崎、400mHで大学初の表彰台へ!!


決勝の舞台で勝負!!
初めての表彰台でしたね!

「3位に入賞できたとこには自分でも驚いていますが、今回のレースで自分の走りに自信を持つことができました。逆足のハードリングも練習すれば、記録は伸びると思うので、もっと練習をして、早く自己ベストを更新したいです」

同じ学年には、同じ種目で全カレに出場する阿部(綾)がいますね。

「はい。一緒に練習をしていて、全カレ組に負けない走りをしようと決めていました。私も早く追いつけるように頑張ります」


今回の入賞で、自信を持つことができたようです。
これからの川崎の活躍に期待ですね!
1年角田は800mで自己ベストを出し、競技人生初の5位入賞!

自己ベストを大幅に更新し、大学から陸上を始めた角田にとって人生初の入賞となりました。

「800mでは予選、決勝と二度の自己ベスト、1500mの予選でも自己ベストと自分の力を十分に発揮できた大会だと思います。僕が決勝にいって点数を取ればチームが勢いづくと思ったので、何としても点を取るという気持ちで臨みました。1日目の1500mでは決勝に出ることができても9位で点数を取ることができなかったので、2日目の800mで点数を取ることができてよかったです」

初めてのチーム対校戦はどうでしたか?

「初のチーム戦で、応援が自分の力にかわり、また、レース後の他の選手との交流があって、陸上競技は良いものだなぁ…とあらためて感じることができました。この気持ちを忘れずに、これからもひた向きに練習を頑張っていきます!次の目標は表彰台に乗ることです!たくさんの応援ありがとうございました」

この大会は角田にとって陸上競技というスポーツを見つめ直すいい機会になりましたね!


応援の力でラストスパート!!
最後に・・・


チームが向かう先は…

今回の対校戦では、接戦を制するなどチームに勢いを与える、福大らしい戦いが多く見られました。

しかし、総合男子4位、女子3位という結果から、全体的な記録の底上げの必要性を感じるところもありました。

全日本インカレに出場する選手、秋シーズンに向けて、練習を積んでいく選手、それぞれですが、お互いが切磋琢磨しあい、この試合で生まれた勢いをチーム全体に浸透させ、今後のシーズンに向かっていきます。

応援、ありがとうございました!


出場した選手の詳しい結果、記録は
こちら
からどうぞ!!
おまけ 編集後記


太田町ザ夏祭りのボランティアでの一コマ
今年は野地、中島が盆踊りを一緒に楽しみました♪
東北総体、お疲れ様でした。全カレ組からも応援のメールが来て、本当にチームの力を感じた試合でした。終わった時は、悔しい気持ちでいっぱいでしたが、今は前を見て次に向かっています。この夏が勝負!!残りのシーズン、全力で戦い、全力で陸上をえんじょいします!!(山内)


東北総体、お疲れ様でした。マイルで入賞できたことは本当に嬉しかったですが、個人では大きな失敗もしてしまったので、必ず挽回してみせます!僕は今年の夏は教育実習もあり、本当に忙しい夏休みになりそうです。勉強も陸上も、全力でエンジョイします!!(中島)

東北総体、お疲れ様でした。初のチーム対校戦で色々なことを経験し、成長できた大会でした。入賞することもでき、自己ベストを更新することもできたので、この勢いを切らさないようにフリー期間も練習頑張ります。つい先程、最後のテストも終わったので初めてのフリー期間を、全力でenjoyします!!(角田)