第608号 2014/02/24 |
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卒論発表会 Part2! 〜私が大学で学んだこと〜 |
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先週に引き続き、今週も人間発達文化学類スポーツ芸術創造専攻、そして今回は共生システム理工学類、行政政策学類の陸上部に所属する4年生8人の4年間の集大成である卒業論文・卒論発表会について紹介していきたいと思います。 | |
はじめに福島大学陸上競技部の監督である川本先生の研究室に所属する武石に話を聞いてみましょう! 題目「マスク法を用いた低酸素トレーニングにおける有酸素性能力のための効果的な運動強度」 なぜこのようなテーマを選んだのですか? 武石「低酸素トレーニングは私自身も取り組んでいたものでしたが、まだ明らかになっていないことがたくさんありました。その中でもトレーニング方法の違いによる効果の違いを明らかにすることで、これからのトレーニングに役立てていけるのと思ったのでこのテーマに決めました!」 日々のトレーニングの中から見つけたテーマだったのですね! 卒業論文を書いていく中で学んだことはなんですか? 「今回の経験で自分の未熟さを思い知りました。しかし、論文を書いたことで、様々な角度から物事を見る力や、人に何かを伝える時どのようにするべきかなど沢山のことを学ぶことができました。今回学んだことをこれから社会に出ていく上でも、しっかり活かしていきたいと思います」 普段の生活や授業の中だけでは気付くことが出来ないことに気付けたようですね。 最後に、4年間の集大成となる卒論発表会での感想を聞かせてください! 「発表会は緊張しましたが、自分の頑張ってきたことが自信となり、堂々と発表することができました」 次のステージで人間力・競技力にさらに磨きのかかった武石の活躍にに期待ですね! |
武石の堂々とした発表! |
NO原稿で発表に挑む久慈! |
続いては久慈に聞いてみました! 題目「セルフ・エフィカシーとスポーツパフォーマンスとの相関に関する一考察」 セルフ・エフィカシーとはあまり聞き慣れない言葉ですが・・・このようなテーマで行うこととなったきっかけを教えてください! 久慈「昨年の10月、研究室の先生から1冊の本が手渡され、その内容を分かりやすく発表しなさいという課題が与えられました。その時に発表したのが、”セルフ・エフィカシー”に関することでした。そこからヒントを得たことがきっかけで、卒論のテーマが”セルフ・エフィカシーに関するテーマとなりました」 1冊の本がきっかけとなったのですね! 卒業論文を書くことを通して学んだことは何ですか? 「2つのことを学びました。1つ目は、1人の力では卒論を完成させることはできなかったということです。院生に何度も手直しをしてもらったり、研究生のみんなにも添削してもらいました。そのことから、1人の力では到底完成させることはできなかったということを強く感じました。2つ目は、文章を書くことの難しさを学びました。卒論の本文を書く上で、前後の文がうまく繋がらなかったり、主語と述語の関係がおかしくなっていることが多くありました。「日本人だから日本語は完璧」ではないのだということを改めて知ることができました」 当たり前のようで、普段はあまり自覚することのできない大切なことを学んだのですね! 最後に、卒論発表会の感想を聞かせてください! 「発表自体は、1週間以上発表練習を繰り返してきただけあって、ある程度満足できる発表でした。しかし、発表終了後に先生方から質問をされた際に、自信を持って答えることができませんでした。そのことを通して、まだまだ勉強不足だったということを痛感しました。この経験を2年後の修論発表会の場で生かせるように、これからさらに勉学に励んでいきたいと思います」 今後も福島大学の院生として勉強を続けていく久慈は、またさらに研究に磨きをかけていってくれることでしょう☆ |
続いては鈴木(結)に聞いてみましょう! 題目「日本の生徒の100年間にわたる身長の年次的推移とその発育にかかわる環境要因の関係に関する研究」 このようなテーマで研究することとなったきっかけを教えてください! 鈴木(結)「研究室の先生から題材を頂いたことがこのテーマを選ぶきっかけとなりました」 研究室の先生の存在は大きいですね! 卒業論文を通して学んだことを聞かせてください。 「1900年から現在に至るまでの子どもを取り囲む環境の変化と発育期の子どもには環境がとても大切であることを学ぶことができました。ヒトの発育という大きなテーマで、どうなることかと心配でしたが、なんとかひとつの形とすることができて嬉しかったです」 卒業論文を書き終えたことに喜びを感じることが出来たのですね! これからに活かしていきたいことは何ですか? 「成長過程にある子どもが健康に育つ環境をととのえて、心も体も大きく育つような環境づくりに生かしていきたいです」 今後の子どもたちの発育が良い方に進むと良いですね! 発表してみての感想を聞かせてください! 「発表を終えたときには、ひとつのことを終えた達成感と聞いて下さった方や後輩、今までお世話になってきた方に感謝の気持ちでいっぱいになりました」 今回得たことを次のステージでも活かしていってください! |
鈴木(結)の晴れ舞台☆ |
吉田敦子 題目「ウォーミングアップにおけるストレッチポールエクササイズ、チューブエクササイズ、テーピング実施がやり投時の肘下がりに及ぼす影響」 なぜこのようなテーマを選んだのですか? 吉田「私は今回、ケガにより思うように競技できないということを防ぐために、やり投げにおける肘下がりを予防する方法を検証しました」 自分の競技に繋がるテーマですね! 学んだこと、またこれからにどう活かしていきたいですか? 「研究してみて、投げのメカニズムを知り、その作用筋を動かせる状態にすることが重要だということを学びました。何のためにやっているかを1つ1つ確認することで練習も充実したものになります。これはやり投に限らず、全てに通じると思うので、生活においても、一度原点に戻って考えることをしていきたいと思います」 原点に戻ることの大切さを再確認出来たようですね! 卒論発表会の感想を聞かせて下さい。 「発表はとても緊張しましたが、限られた時間で人に伝えるという貴重な経験ができました。これから社会に出ても、何が大切なのかを考えながら的確に人に伝えられるようにしたいと思います」 卒業論文を通じて学んだことを活かして、吉田なら社会でも活躍してくれることでしょう! |
佐藤青葉 題目「男子三段跳選手の片脚水平型SSC運動の遂行能力と三段跳パフォーマンスの関係について」 SSC運動とは聞き慣れない言葉ですが…このようなテーマに決めた理由を教えて下さい! 佐藤(青)「元々自分の専門の種目である走幅跳や三段跳をテーマにしたいと考えて、論文を読んだりしてきました。その中で、SSC運動という跳躍の踏切に必要不可欠な動作に興味を持ち、深く学びたいと感じました」 SSC運動という言葉は本の中にヒントがあったのですね! 卒業論文を通じて感じたことを聞かせて下さい! 「この分野は沢山論文がありましたが、全てが跳躍のパフォーマンスに直接的に関係するようなものばかりで、読んでいて知識が深まる部分や、新しく気づくことなど多くあり、とても楽しく取り組むことができました」 何事も楽しむことが1番ですよね。 卒論発表会の感想を教えて下さい! 「発表では、分からない人が分かるような発表にするにはどう表現すればいいのか、言葉選びなども何度も考えました。たどたどしくなってしまいましたが、満足する発表ができたと思います。今後は発表を経て学んだことや、跳躍の専門的な部分などを、指導する立場で役立てられたらいいと考えています」 競技者ではなく、今度は指導者としての佐藤の今後の活躍に期待ですね! |
〜共生システム理工学類・行政政策学類〜 | |
普段取り組んでいる陸上競技のような「スポーツ」とは違った分野について学んでいた学生にも話を聞きました! 共生システム理工学類の治部、竹谷、行政政策学類の伊花もそれぞれ卒業論文を通して多くのことを学んだようです。 |
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治部忠彦 題目「放線菌Actinomadurasp.RD001933株由来耐熱性プロテアーゼの機能改変」 なんだかすごく複雑そうなテーマですね… 簡単に説明していただけますか? 治部「僕は酵素工学に興味があり、この研究をしました。簡単に言うと、身近な洗剤や食品の加工に使われている菌から、従来使われているものよりもっと良いものを作り出すといったものです」 なるほど! 難しそうな題目ですが、意外と私たちの身近に関わっているものの研究だったのですね! 卒論の実験、発表などを通して何か学んだことはありますか? 「この分野は、理工学類の中でも僕の研究室だけなので、発表の際に分からない人に知ってもらうため、噛み砕きながら説明をするのは難しかったです。また、自分で実験を行っていくなかで、失敗した原因を考えたりどうすれば上手くいくかなど、考える大事さを学びました」 失敗からも学ぶ事があったようですね! 「はい!これからは、失敗してもそれを受け止め、糧にして、次に成功をどうすればできるかを、考えながら行動していきたいと思います」 失敗は成功のもと!ですね☆ お疲れ様でした☆ |
竹谷翔平 題目「聴覚刺激に対する復帰の抑制」 これはどういった研究ですか? 竹谷「僕は、理工学的な視点から陸上競技に関する研究をしたいと考えていました。そこで、陸上競技はピストルの音に反応してスタートすることから、聴覚刺激による反応時間を様々な視点から解析する研究を進めてきました」 自分の取り組んできた陸上競技と理工学が組み合わされた、まさに集大成の研究ですね! 「はい、研究を進めていく上で、基礎的なことや、専門的なことを学ぶことができました。しかし、それ以上に研究を計画的に行い、積極的に取り組み、やり遂げることが大切であることを学ぶことが出来ました。また、僕の研究室は人数が多く、様々なイベントを行います。そこで、運営を行ったりなど、研究だけではなく、社会人になる上で、必要なことを多く学ぶことが出来ました」 卒論ということに取り組んでいく中で、専門的なことだけでなく人間的にも成長できたようですね! この経験を今後どのように活かしていきたいですか? 「時間は限られている中で、何事も諦めずにやれるところまで、とことんやること、そして、計画的に取り組むことをやっていきたいと思います。また、人に分かりやすく伝えることについては、先生、先輩方の助言を頂きながらも色々考えてやることができ、これからも活かせることです」 何事も諦めずとことんやる!陸上競技でも言えることですね! 実際に発表してみてどうでしたか? 「研究自体が複雑でないということもありますが、友達から発表が分かりやすいと言われたときは嬉しかったです。中間発表もあったことから、卒論発表自体はあまり緊張もせず、伝えたいことを全て発表できました。質疑応答もしっかり答えることができ良かったです。4年間の集大成ということもあり終わったときは達成感が尋常ではなかったですが、来月にまた発表する機会がありますので、卒業するまでは全力で研究に取り組みたいです」 卒業までとことん!研究して下さいね☆ お疲れ様でした! |
伊花亮平 題目「福島民友新聞における原発に対する態度の推移」 この研究を進めようと思った理由は何ですか? 伊花「2011年の東日本大震災で福島県民の大半は原発に反対しています。そして現在、避難が強いられている住民もいるように、連日の関心ごとにあるります。しかし、原発が福島に出来た40年前から震災に至るまでにはいろんな意識があったと思うので、それを1番民意が反映しやすい地元紙を用いて、推移を明らかにしたいと思ったからです」 福島に住んでいる我々にはとても身近に感じるテーマですね。 研究を進めていく中でどのようなことを感じましたか? 「建設当初は福島原発により、地元が迷惑すると言う感情よりも、交付金等で需要が大きく、地元が原発に支えられていたという状態から始まったようです。僕自身は現在福島県に住んでいますが、研究をする前は同じ県の出来事でもなかなか共感出来なかったと思います。しかし、この作業を通して、住民と県、国、電力会社の間で様々なやり取りが行われて今の福島県があると思っいました。それを決して人ごとにせず、心を一つに考えられたら、もっと積極的な行動ができると感じました」 自分たちにできることは何か、と改めて考えさせられた研究となったようですね。 お疲れ様でした! |
4年生のみなさんお疲れ様でした! それぞれ4年間の集大成となる素晴らしい研究・発表になったのではないかと思います。 卒論を通して学んだことを活かし、これからも幅広い分野で活躍していって下さい!! |
わくわくジュニアカレッジ 〜夢のキッズアスリートプロジェクトin福島〜 |
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2月21日(金)に福島市立野田小学校にて、わくわくジュニアカレッジが行われました。このイベントは、トップアスリートとの様々な交流を通して、子どもたちに陸上の楽しさや魅力を伝えていくというものです! 学生の伊藤、鈴木(真)もそれぞれハードル・走高跳のデモンストレーションを行い、子どもたちから歓声を浴びていました! |
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今回はトップアスリートの1人としてイベントに参加した伊藤。 大勢の小学生の前でハードルを跳んでみてどうでしたか? 伊藤「アスリートとして参加させて頂き、大勢の小学生の前でのデモンストレーションやハードルダッシュ競争はとても緊張しました。ハードルダッシュでは僅差でしたが小学生に勝つことができました!笑」 アスリートの意地を見せましたね!!笑 小学生と交流する中でなにか感じたことはありますか? 「一緒にハードルダッシュ競争をした子の中に、将来は陸上の短距離選手になりたい!という子がいて、なんだか嬉しい気持ちになりました。また、小学生たちに混ざって走ったリレーは印象に強く残っています。他のクラスに負けないぞ!と一生懸命に走る姿を見て、私も本気で走ったのですが優勝できなかったのは悔しかったです。小学生たちは本当に楽しそうに走っていました。私自身も小学生たちと一緒に楽しい時間を過ごすことができ、とても充実していました。この楽しい気持ちを忘れずに日々の練習、間近に迫ったシーズン、頑張って行こうと思いました」 元気いっぱいの小学生に我々学生も負けていられませんね! 陸上が楽しいという気持ちはいつまでも変わらず持ち続けていたいですね☆ |
ハードリングを披露する伊藤! |
子ども達の注目を浴びる鈴木(真) |
次に、デモンストレーションで大歓声を浴びた鈴木(真)にも話を聞きました。 参加してみてどうでしたか? 鈴木(真)「僕は昨年に続いて2度目の参加になりました。陸上を続ける中で、このように子どもたちと関わる機会はあまりないので、非常に貴重な体験ができたと思います」 小学生もトップアスリート達と触れ合うことができ、多くのことを得たのではないかと思います! 印象に残っていることはありますか? 「特に印象に残ったのはデモンストレーションです。バウンディングと高跳びを担当しましたが、そのときの子どもたちのリアクションが良く、印象的でした。 普段行っている陸上競技で、こんなにも多くの歓声や感嘆の声が貰えることは素晴らしいことだと思います。これからも多くの方から応援を受けれるような競技をしたいと思います」 応援は力になりますよね!! 応援したくなる選手になっていきたいですね☆ |
編集後記 | |
最近は電気毛布に頼りっぱなしです。(田村) 今年の冬はこたつに頼りません!!(麻央) もう雪が降らないことを願います。(小野) |