第812号 2018/02/27
 卒業論文発表会part2

今週も先週に引き続き、卒業論文の発表を終えた学生に、論文を終えた感想と苦労したところ、工夫したところなどをうかがってみました!今回は人間発達文化学類の学生だけでなく、他の学類に所属している学生にも自分たちが専攻し学んできたことについて話を聞いてみました! 
 所属研究室の主な研究分野:スポーツ科学

テーマ:白樺のポーズの分析的研究


卒業論文を作成する中で学びや発見はありましたか?

浅澤「論文を進めていく上で、まず大切だったのが、何を研究するのかということです。4年間の集大成として作り上げていくので、何度も練り直し研究したいテーマを考えました。正直なところ、実験をすればすぐ結果が出て論文作成は容易だと思っていましたが、そんなことはありませんでした。かなり苦戦を強いられたり、失敗したりしましたが、実験して論文を作成する中で試行錯誤を重ねることで考え方を変えたり、違う観点から物事を見る力が養えたと思います」

作成の中で成長がみられたのですね! 発表会を終えての感想を教えてください。

「自分が研究してきたものを見てもらうとなると、どう伝えたら分かり易いか、どうスライドを作ればいいかなど、試行錯誤を重ねました。発表の流れは頭の中にあったのですが、いざ、人前に立つと緊張してしまいました。ですが、皆さんに聞いてもらう機会だったので、学業の面でも後輩たちに何かを残せたらと思い頑張りました!聞いてくださった方、今度お会いしたときには感想を聞かせてください!」

人に分かりやすく伝えることは難しいことですね。発表お疲れさまでした。

 4年間の集大成として!
 
日頃から関心を持つことが重要なようです

所属研究室の主な研究分野:スポーツ科学

テーマ:鉄球投げにおける重量の違いが投擲距離に及ぼす影響


 論文作成や実験の中で大変だったことはありましたか?

荒「まず、自分の研究したいテーマを決めることが大変でした。私の場合は投擲系の先行研究を読み漁ることから始まりました。また実験では、器具がなかなかうまく作動しないこともありましたし、何よりクリスマスの日に行ったのでとてもとても寒かったです。被験者になってくれた方ありがとうございました」

寒い中での実験は大変だったのですね。 卒業論文発表会を終えて後輩に一言お願いします。

「卒論発表会を終えてひとまずほっとしています。後輩達に伝えたいのは、興味のある先行研究を読んでみたり、日頃のちょっとした疑問をメモしておくといいかもしれませんね。そして、早めに取り掛かることをおすすめしたいです」

日頃の疑問や興味を調べることが第一歩に繋がりますね!
 所属研究室の主な研究分野運動生理学

テーマ:異なるタイミングでの抗酸化物質摂取が骨格筋肥大に与える影響

なぜこのようなテーマに決めたのですか?

三浦「これまで陸上競技部での様々なトレーニングをしてきた中でトレーニング効果を最大限得るためにはどんなことが必要だろうかという事を常々思っていたのでトレーニング効果とサプリメント摂取に関しての研究をすることに決めました」

論文作成に向けた取り組みはどのようなものだったのですか?

「実験期間が長期に及んだ事もあり、論文執筆は苦労しましたが、卒業論文は4年間の集大成であると考えていたので妥協せず取り組むことができたと思います。執筆が終わった今はなによりも実験に協力してくださった仲間、先生に感謝の気持ちでいっぱいです」

苦労もあって論文を完成させたのですね!発表会本番はどうでしたか?

「論文の文中には聞きなれない語句がかなり多くあるため、初めてこの内容に触れる人にも分かりやすいものにする事を心がけました。自分の発表を聞いてくれた後輩たちがこれからの練習の中で少しでも僕研究の結果を生かしてくれたら嬉しいです」

競技力向上の糧にさせてもらいたいものです!
 
理解しやすくすることを心掛けたようです
 所属研究室の主な研究分野:社会福祉

テーマ:総合型地域スポーツクラブと独居老人


行政政策学類に所属する4年の石澤に、卒業論文作成を通して感じたことなどを聞いてみました。

石澤「僕が所属する研究室は社会福祉に関わる研究室であったので、1人暮らし高齢者の生活に注目しました。スポーツ科の学生や理工学類の学生とは異なり、実験は行わない為、文献や資料を基に論文を作成しました」

行政政策学類ならではの特徴なのですね! 様々な苦労があったかと思いますが、どのようなことが印象に残っていますか?

「行政政策学類はレポート提出が多いので、卒業論文を書くこと自体は苦労しませんでしたが、発表をしたことがほとんど無いため、大変苦労をしました。卒業論文の発表は40分の講義を行う形式だったのですが、話に興味を持って聞いてもらうよう意識したり、時間通りに終われるようにすることに苦労しました。結果として、大きなミスなく発表を終えられたので良かったです!」

4年間の集大成をしっかり出し切れたようですね!卒業論文制作、発表お疲れ様でした!

所属研究室の主な研究分野:材料力学

テーマ:踏力計測データに基づく安定性及び衝撃緩衝性に着目した変形性膝関節症予防靴底の設計

共生システム理工学類に所属する矢走に卒業論文の研究内容について聞いてみました。

矢走「僕は材料力学に興味があったので、それについて研究を深め、変形性膝関節症の予防に効果的な靴底の設計を実際に行いました。材料力学は機械工学の一部で、ある材料に一定の負荷がかかったときにその材料にどのように力が加わっているのか、どのように材料が変形するのかを研究する学問です」

理系らしい研究内容ですが、陸上競技に関連があるような論文ですね!研究をやってどのようなことを感じましたか?

「スポーツ芸術専攻の人と間違えられるほど4年間陸上競技に没頭してきましたが、最後は理工学類の学生として研究にも取り組みました。 まだまだ研究としては未熟な内容ですが、学ぶことが数多くあり、良い経験となりました。まだ、学会に向けて研究を続けているので、最後までやり残しの内容に取り組んでいきたいです。 ひとつの事に没頭するのもいいですが、これからもいろいろな事に挑戦していきたいです」


学会の発表に向けて頑張ってください!ありがとうございました!
僕、私の隠れた才能

陸上競技部の学生は常に陸上と向き合い日々全力で陸上競技に取り組んでいます。しかし、中には陸上だけでなく様々なことに関して隠れた才能を持っている学生もいます!今回はそんな輝かしくも隠れた才能を持った学生たちに、私たちでさえ知らなかった意外な魅力について話をしていただきましょう!

隠れた才能:絵画

初めに3年の安藤に話を聞いてみましょう!

安藤「僕は中学3年生の時に、美術の授業で描いた絵画が茨城県の東茨城郡の美術展覧会に出展されました。僕の学年は4クラスあり、各クラス代表1人が出展されます。美術担当の先生が選出したのですが、これまで僕が描いた絵画が出展されることはなかったので、当時はまさか選ばれるとは思ってもいませんでした(笑)」

絵画で意外な才能を発揮しましたね!作品はどのように作りましたか?

「授業中、『立体的なものを描く』ということをテーマとして制作をしていました。立体的なものは何があるかを考えたところ、建物をイメージし、時計塔を連想しました。小さな建物と海、大陸を描いて時計塔が目に付くようにしました。また、絵に紙やイラストを貼り付けても良いとのことだったので鳥の形をした紙を貼りました。
題目は『平和』です。僕自身がその場に立ち何を思うのかを考えた時に、この二文字が頭に浮かびました。クラス代表として相応しかったのかは分かりませんが、頑張って描いたものが展示されているのを見て嬉しさを感じました!」

安藤の想いが展覧会に出展されたのは良かったですね!素晴らしい絵画だと思います!

落ち着いた色遣い

日本舞踊で身についた姿勢が陸上でも!

隠れた才能:日本舞踊

新田「私は小学校4年生から日本舞踊を6年生まで習っていました。祖母の通う日本舞踊のスクールに一緒について行って見学したのがきっかけで、その時の私はなぜか興味を持ってしまったみたいです笑」


日本舞踊とはどのように行うのですか?

「日本舞踊は、着物を着て扇子や傘を持ちながら演歌やゆっくりなテンポの曲に合わせてしなやかに踊ります。いかに美しくしなやかに踊るかが難しいところです。そのゆっくりな動きが意外にもきついんです」

新田の専門である短距離とは正反対の動きですね!難しそうです…。 今に生かされていることなどはありますか?

「日本舞踊をやっていたことで、姿勢や正座の仕方などたくさん教わりました。今でも正座をするときは、親指を重ねてしまう癖がたまに出てきますね。また、猫背だった私が姿勢を直せたのも、日本舞踊のおかげだと思っています。ステージで一回踊ったことがあるのですが、意外にも緊張しないで踊れたことを今でも覚えてます」

しっかりとした姿勢が走りの軸にもつながっているのかもしれませんね!

隠れた才能:自転車競技

次に、小・中学校時代に4年間自転車競技をやっていたという三上に話を聞いてみましょう!

いつ頃から自転車競技を始めたのですか?

三上「小学校3年生の時に『xgame』という番組を観たのが自転車競技を始めたきっかけです。その時やっていたのはフリースタイルのようなものでどれだけ技を決められるかというものでしたが、それで自転車に魅力を感じて大会に出場しました。自転車の大会は今まで見た事もなかったので緊張していましたが初めての試合で一位を取る事ができました。その後4年間その大会に出場したのですが、1位を2回、2位、3位を1回ずつ獲りました」

初めての試合で1位はすごいですね!自転車競技の魅力はどんなところなのでしょうか?

「自転車競技の面白さはやはりスピード感だと思います。陸上の練習のときのバイクはどんなに漕いでも景色は変わりませんが、自転車競技は凄い勢いで景色が変わっていきます。終わった後の足の疲労感と、ずっと漕いでるので自転車から降りても足が回り続けるのが、達成感となります」

スピード感が魅力なのは陸上競技に通ずるものがありますね!

風を切って走るのは気持ちいいですよね!
 
栄光の数々!
 隠れた才能:水泳

浅野「僕は3歳から小学校まで水泳をしていました。最初の頃は浮かんでるだけでしたね(笑)小学校2年生から強化クラスに入り、それまで週に1日だった練習が6日になりました。そこから強化合宿や大会に参加するようになりました」

週に6日の練習はすごいですね!大会ではどのくらいの成績だったのですか?

「小学校4年生からは毎年ジュニアオリンピックに参加していました。他には、所属していたスクールは全国で84ヶ所もあり、世界で活躍する瀬戸大也さんも所属している大きなグループで、そのグループ内での全国大会では優勝したこともありました。毎日かなりの量の練習をしていたので大変でしたが、結果が出ると非常に嬉しかったことを覚えています」

栄光の裏には血の滲むような努力があったのですね!ありがとうございました!
 編集後記

私は4歳から10年間ピアノを習っていました。たまに弾くとやっぱり楽しいですね。(吉田)

小学校3年生から10年間ピアノを習っていましたが何も弾けません…(五十嵐)

大学の授業の水泳で才能が再び開花しました!(浅野)

僕も水泳を習っていました。久しぶりに泳ぎたいです。(佐藤悠)