917号 2020/03/16
東日本大震災から9年
東日本大震災から9年が経過しました。災害公営住宅の建設など、住まいに関しては復興事業が進み、2019年に開催されたラグビー・ワールドカップでは、岩手県釜石市で試合が行われるなど、復興の兆しが見えてきている反面、現在も4万8000人近くが避難生活を余儀なくされているようです。
忘れてはならないこの震災を、実際に経験した3人の学生に振り返ってもらいました。
3年の佐藤(悠)に当時を振り返ってもらいました。震災が起こったときはどのような状況でしたか? 

佐藤(悠)「その年は小学校6年生で、震災が起こった日は卒業式の練習をやっていました。学校から家に帰ってきて友達の家に遊びに行こうかと思っていた時に揺れが発生し、当時中学校の卒業式を控えていた兄と一緒にテーブルの下に隠れました。当時住んでいた家は仙台市の街中の一軒家で、家屋の損壊などの直接的な被害は無かったものの、電気の復旧には3日、水道の復旧には5日、ガスの復旧には1か月かかったため、家族や地域の方々と助け合いながら、どうにかそれまでの日々を乗り切ったのを覚えています」

9年経った今でも忘れられない出来事だったのですね。

「震災から9年が経った今、仮設住宅の入居者の逓減、常磐線の全線復旧など順調な復興の兆しを見せている一方で、原発の汚染水の処理問題や風評被害問題など解決すべきことは山ほど残っています。私は経済経営学類の授業で地域のPRやインフラについて学んでいるので、自分の興味関心からそれらの解決策にアプローチしていけたらと思います。震災を経験した者として、福島に住む者として今どういう問題が起きているのかを知っておき、解決策を考えるべきだと思っています」

自分だからできることで、復興に協力できると良いですね!
福島県の学生としてこの事は忘れてはいけないですね。ありがとうございました。
 次に2年の谷中田に話を聞いてみました。

谷中田「当時は小学生で、地震が起きたときはかなり驚きはしましたが、事の重大さが分かりませんでした。しかしガスや水道が止まり、周りの大人たちの慌てぶりを見ているうちに、少しずつ不安になっていったのをよく覚えています。僕の地元いわき市では、地震による津波の被害がひどく、僕の住む地区まで津波が来ることはありませんでしたが、隣町が津波に飲まれている光景をニュースで見たときの恐怖は今でも忘れられません」

津波の恐ろしさを強く感じたのですね。

「東日本大震災の被害は甚大で、失われてしまったものの多さは計り知れません。しかしその反面、あまり面識の無かった親戚の家に避難し、以前より関係が親密になったことや、元いた場所にいられなくなってしまい転校してきた友人達との出会いなど、東日本大震災が無ければ起こり得なかった、良かったと思えることも沢山あります。また、身をもって大きな災害を経験したということも大きな財産だと思うので、それらのことを無駄にしないよう、これからの人生に活かしていきたいと思います!」

当時経験したことを後世にも伝えて、いつまでも忘れずにしていきたいですね。ありがとうございました。
最後に、1年の樋口に当時を振り返ってみて感じたことを聞いてみました。

樋口「19年間、生きてきた中で地震を何度も経験していますが、あの大地震だけは凄く印象に残っています。当時の私は、小学生で帰りの学活をしていました。その時、地震が始まって揺れが大きくなり、いろんな物が倒れたり崩れたり…。外に出ると、コンビニのガラスが割れていたり、電柱や木が倒れていたりといつもの風景と全く違くなっていたので、初めて地震の恐ろしさというものを実感しました」

いつもの風景と全く違うと、とても不安になりますよね。

「私の住んでいる所の被害は、そこまで酷くはありませんでした。しかし、ニュースで他の地区や県の映像を見て、避難所での生活を送っている事、土砂崩れや津波の被害で多くの人が亡くなっている事を知りました。いつもの生活が当たり前ではないこと、生きていることが奇跡なんだと思いました。あの大地震を経験して、死というものが身近にあることを忘れず「今」自分に何が出来るのかを考えて生きていこうと思うことが出来ました。また、福島県民としてボランティア活動などを通して、少しでも地域に貢献したいと思います」

いつまでも当時を忘れず、今自分には何が出来るのかを考えていきたいですね。
ありがとうございました。
今週のご飯
今回ご飯を紹介してくれるのは、短短ブロック3年の佐藤(皇)です!圧倒的な走力と、それを可能にする非常に発達した大殿筋群は、どのような食事から作られているのでしょうか?
食卓を覗いてみましょう!

いつもはどのようなご飯を食べているのですか?

佐藤(皇)「僕はミールカードを用いて基本的に学校でご飯を食べているので、自炊はあまりしません。たまに自炊をするときもありますが、そのときは今回のようなカレーやシチューを作ることがほとんどです。最近は、今回紹介しているチーズビーフシチューにはまっています!」

最近のお気に入りの一品なのですね!

「はい!また、以前ブログでも紹介したのですが、食事のときに飲む飲み物は、これまでは豆乳と黒酢の2択だったのですが、最近はトマトジュースの苦味がくせになってきています(笑)。これからも、健康面に気を付けた食生活を送っていきます」

ありがとうございました。
自炊頑張ってください
 
美味しそうなビーフシチュー!
今週のピックアップ選手!!
三月も中盤を迎え、気温の暖かさを感じるとともに、シーズンの始まりも目先に迫ってきました。今週この企画でピックアップするのは、跳躍ブロック1年の福田哲史です!早速話を聞いてみましょう!


 
紹介選手 福田哲史

まず初めに、自分の強みだと感じる部分はどこか教えて下さい!

福田「棒高跳における僕の強みは跳躍時のスピードです。助走全体を通して、スピードを上げる部分とトップスピードを維持する部分を意識して練習してきたため、跳躍直前に減速することなく突っ込むことができます。また、身長を生かして、より高い突っ込み位置で跳躍することができるのも強みです」

練習を見ていても、踏切に向けて助走の後半のテンポが上がっていき、スピードに乗っていっているのが分かります!
冬季練習を通して、何か修正してきた点などはありますか?

「冬季練習では、助走を根本から見直しました。足を大きく上げ、積極的な接地を心がけています。初めは、今までと違う動きをしているため、うまく行かないことが多かったですが、何回も回数を重ねるにつれて、徐々に身体がついてくるようになりました。また、練習前には股関節や肩のストレッチを入念に行い、可動域を広げ、怪我防止やより良い練習を行えるように心がけています」

少しずつ適応していくと共に、対策も積んできているのですね!
最後に、今後記録を伸ばしていくための課題があれば聞かせてください!

「最近では全助走での跳躍練習が増え、試合を意識した練習が中心となってきました。しかし、10本助走して5本突っ込めるかという現状です。今は数をこなすしかないので、10本中10本突っ込めるように、今後さらに練習していきたいです」

強みを活かしながら、大きな部分の改善をしてきた彼は、更なる高みへの跳躍をしてくれることでしょう!
ありがとうございました!
編集後記 

花粉が猛威を振るっています(千葉)

先日今年初のつくしを見つけました!(高橋瑞)

最近19歳になりました! (板井)