第1145 2025/02/17
第21回 国公立27大学対校駅伝大会
~みんなの思いを乗せて~
2月15日(土)に、熊谷スポーツ文化公園にて、第21回国公立27大学対校駅伝大会が開催されました。今大会は去年に引き続き、福島大学陸上競技部の学生だけでなく、OBの方々のお力添えをいただき学生・OBの混合チームが参加しました。今年も多くの方々への感謝の気持ちを胸に走ってきました!早速、出場した選手たちに話を聞いてみましょう!
 
参加した選手の皆さん!
始めに、6区(7.76km)を走った4年の大石に話を聞きました。
今大会が久しぶりのレースとなりましたが、走ってみてどうでしたか?

大石「今回の駅伝では6区を走らせていただきました。毎年1区を任されていたため、新鮮な気持ちでした。この駅伝の前に『卒業論文』という私を極限まで追い込んでくれた素晴らしい行事があり、練習を思うように積めませんでした。相当な不安がありましたが、なんとか自分の納得のいく形でまとめられたので良かったです」

極限の状況でしたが、納得のいく走りができて良かったですね!
学生最後の駅伝となる今大会でしたが、どうでしたか?

「今回の駅伝が福島大学陸上競技部のユニフォームを着て出る最後の試合でした。走り終わってユニフォームを脱ぎ、じっとユニフォームを見たら今まで戦ってきた試合が頭によみがえり、感無量でした。こんな私をここまで強くしてくれた吉田監督、仲間達に心から感謝しています。本当にありがとう」

お世話になった方々に感謝でいっぱいですね。
たくさんの名レースをありがとうございました!
  
仲間たちに感謝の思いを乗せて! 
  
初の駅伝!
来年へと繋ぐ!
次に、2区(2.96km)を走った3年の齋藤に話を聞きました。2025年初レースでしたね!どうでしたか?

齋藤「この度、国公立27大学対校駅伝大会において、オープンAの部で出場させていただきました。僕自身は、この3年間で初めての国公立駅伝でしたが、膝の故障がひびき、万全の状態で走ることは叶いませんでした。忙しい中、時間を作って駅伝への出場に協力してくださったOBの方々には感謝すると共に、申し訳ない気持ちでいっぱいです。そんな状況の中でしたが、OBの方々には温かい言葉をいただき、引退・卒業後も力強い走りをしている姿を拝見して、とても力をもらいました。出場していただいた先輩方や、応援してくださった皆様には本当に感謝しかないです」

まずは出場ができたということがすごいですね!福島大学陸上部の団結力さすがです!

「中学校卒業後から、中々長い距離をレースで走る機会がなかったのですが、駅伝はやっぱり良い競技だなと感じました。タスキをかけて走るだけで、1人で走る時以上の力が湧いてきます。リレー種目でもそういった感覚はありますが、駅伝はどこか特別で、ここで途切れさせてはいけないという使命感ではないですが、走っている姿を全て見られているわけではない状況が、よりタスキを繋ぐ者としての責任感を感じさせます。長い距離だからこその感覚だと思いますが、これはこれで楽しいと感じられました。来年またチャンスがあれば、今回のリベンジがしたいです。ですがまずは、多くの方々の期待や応援に応えられるように、シーズンをしっかり戦い抜ける力をつけていきたいと思います」

タスキが駅伝の醍醐味ですよね!かっこいいです!お疲れ様です!ありがとうございました! 
次に、4区(4.80km)を走った2023年度卒の黒崎さんにお話を聞きました。
今大会に出場してみたお気持ちを教えてください!

黒崎さん「2023年卒業の黒崎です。
去年に引き続き、2年連続国公立対抗駅伝にOBとして出場させていただきました。例年にはない平日開催の中、今年もこのような機会を頂き、感謝申し上げます。個人の走りは少し悔しいものでしたが、久々に先輩後輩と一緒に走ることができ、とても有意義な時間でした!」


貴重な体験をさせていただきました!
どのような想いを持って走っていたのですか?

「私は今でも社会人ランナーとして走っていますが、学生の頃と比べて時間が取れないのはもちろんのこと、なによりモチベーションの維持が難しいです。そんな中で、母校の襷をつなぐこの駅伝は、大きな刺激になっています。社会人になって環境は変わりましたが、これからも自分なりに走り続け、痩せた姿で来年は戻ってこられるように頑張りたいと思います!今回走ってくれた斎藤くんをはじめとして、学生の皆さんも今後のご活躍を楽しみにしています、ありがとうございました!」

更なるご活躍を期待しています!
ありがとうございました!
  
来年も出場!
 
OBとして仲間と共に!
最後に、5区(4.80km)を走った2024年度卒の安部さんにお話を聞きました。
今大会に出場した感想を教えてください!

安部さん「2024年卒業の安部景太と申します。今回、オープンAの部で5区を走らせていただきました。再びこの福島大学陸上競技部のユニフォームに袖を通すことができ、さらに『週刊福陸』にも取り上げていただきとても光栄です!」

こちらこそ、記事を書いていただきありがとうございます!

「思い返せば2年前は、この恒例になりつつあるOBの方々とチームを組んで出場するという流れができた最初の年でありました。当時大学3年生だった私は、重度の貧血に悩まされ、大会直前の検査で伝説的なフェリチン3という数値を叩き出してしまい、暗黒期と言っても良いほど沈んでいた時期でした。そんな中でOBの方々と襷を繋ぎ、暖かい声援や期待、そしてOBの方々が持っている福島大学陸上競技部としての誇り、そういった様々なものも繋いでいただいたことを覚えています。そのおかげもあって、最終学年シーズンではインカレを始めとした大会で結果を残すことが出来ました。そしてOBになった1年目の今回、OBの方々から受けたあの刺激を、今度は与えられる側になれるように走りました。練習量は確保出来ずとも、淡々と3分20秒を切るペースを刻み続け区間3位、フェリチン3のあの頃よりも14秒早く走れました。福島大学を走りで体現し続け、襷と共に期待や想いを後輩学生たちに繋いで行けるよう、これからもコツコツと楽しく走り続けていきたいと思います。今回はチームの一員として参加をさせていただき、ありがとうございました!」

先輩として素晴らしい走りでした!
ありがとうございました! 
27大学対校駅伝 OPEN-A 総合成績
チーム名 福島大学A


~競技結果~

名前 区間タイム 区間順位 通過タイム 通過順位
1区 佐藤悠杜 33.52 15位
2区 齋藤大泰 11.28 20位 45.20 16位
3区 山本峻介 26.44 6位 1.12.04 13位
4区 黒崎遙斗 17.45 19位 1.29.49 13位
5区 安部景太 16.22 3位 1.46.11 13位
6区 大石英貴 28.31 11位 2.14.42 13位
卒業論文発表会Part1
2月14日(金)に、スポーツ健康科学コースに所属する4年生の卒業論文発表会が開催されました。4年生の皆さんにとっては大学で学んだことの集大成であり、下級生にとっても今後に活きる内容となっていました。今回は3名の4年生に話を聞きました!
始めに、「福島県川内村の小学生に関する運動実施の現状と課題について」というテーマの発表をした、石寺に話を聞きました。

石寺「卒業論文制作期間は、特大イベントの準備や事後処理に追われ、自分がとてもやりたい研究なのに、心と体が壊れてしまい全く研究に手がつかない時期が多くありました。そんな中でも見捨てずに完成まで導いてくれたゼミの先生や、協力していただいた川内村のみなさん、優しく見守ってくれていたゼミ生や同期のみんなのおかげで無事提出、発表までたどり着くことができました。本当にありがとうございました!」

過酷なスケジュールの中、お疲れ様でした。
卒業論文を制作してみてどうでしたか?

「私が1年生のときの卒業論文発表会で、一体自分はどんな卒業論文を書くことができるのだろうかと、楽しみ半分、不安半分な気持ちになったことを覚えています。結果、4年間関わってきた福島県相双地域のひとつである、川内村のみなさんの協力のもと卒業論文の制作を行うことができました。福島大学への受験を決めた理由が卒業論文まで結びつき、ひとつの形にできたことを嬉しく思います。今回の卒業論文を元に川内村とさらに深く関わっていく予定です。3年生のみなさんも、自分が心躍る卒業論文を書けることを願っています!」

素晴らしい4年間の締め括りですね!
ありがとうございました!
 
協力してくれた方々に感謝!

有意義な研究ができました!
次に、「棒高跳における適切な踏切位置に目印を置くことが跳躍動作に与える影響」について発表した、小泉に話を聞きました。

小泉「バイオメカニクスの分野で棒高跳に関する研究を行いました。
研究の結果は思うようにいきませんでしたが、パラグラフライティングや論理的に文章を書くなどといったことを学ぶことができました。卒業論文を執筆した4ヶ月は大学4年間で最も学びが深かった期間になったと思います」

濃密な4ヶ月間だったのですね!
卒業論文を通じて何か発見はありましたか?

「専門的な分析機材を使用した研究は、私にとって新たな分析の視点を増やしてくれたように思います。
棒高跳の分析は競技を始めた中学1年から行ってきましたが、新たな発見などがあったため、卒業論文執筆は大変だった反面、とても面白かったです。
卒業論文の執筆とは別件ではありますが、最近、モーションキャプチャの実験を手伝わせていただく機会がありました。そこで、棒高跳の分析をしたら、どんなことができるのだろう、分かるのだろうと想像は膨らむばかりでした。卒業後はそのような機会がないと考えるととても残念でもあります。同じ研究室に所属していた湯田くんには、競技に集中しつつ、研究も頑張ってもらい、何かフィードバックをもらえたらと思います。
文武両道、がんばれ湯田!」


これからは新たな道に向けて頑張ってください!
ありがとうございました!
次に、「中学体育のハードル走におけるモルフォロギー的考察」について発表した、越田に話を聞きました。

越田「卒業論文を通して、ハードルやスポーツ運動学についての専門的な知識が深まり、楽しく研究ができたと思います。今まで専門としていたハードルですが、知らなかった知識がたくさんあったので今後もっと深めていきたいと思いました。また、発表会を通して自分の考えを言語化する難しさを改めて実感しました。特に、物理学の説明をする時に自分の頭にあることをうまく説明できなくて苦戦しました。もっと語彙をつけて、わかりやすく相手に伝えることができるようにしていきたいです!」

自身の考えを言語化するのは難しいですよね!
他に何かありますか?

「実はハプニングがあり、前日の夜に最終調整していたらパソコンが壊れてしまい、データが全て飛んでしまいました。なんとか復旧を試みましたが、全く直る気配がなく0時に一から作り始め、朝方にギリギリ作り終わりそのまま発表会に向かいました。今後社会人になってからも、このようなハプニングは起こるかもしれないので、日頃からパソコンの管理をしたり、USBに移しておくなど対策をしておくべきだ感じました」

それは大変でしたね…
ありがとうございました!

知識知識を得て今後の発展へ!
編集後記
駅伝1キロなら走れそうです!(赤坂)

卒業論文が学生にとって最大の壁ですね...(菅原)

研究に携われてよかったです。(手間本)