第1151 2025/03/31
卒部式
福島大学では3月25日に学位授与式が行われ、4年生が卒業を迎えました。福島大学陸上競技部では、4年間駆け抜けた13名の先輩方に向け卒部式を行いました。卒部式では卒業生から熱いメッセージをいただきました。今回は4年生の方々に卒部式の感想を聞いてみました。早速、話を聞いてみましょう!

 ご卒業おめでとうございます!
始めに、4年の石寺に話を聞きました。
ご卒業おめでとうございます!

石寺「川本先生をはじめ、吉田監督、蓮沼先生、真弓さん、4年間ご指導いただきありがとうございました。私は、怪我をせずに練習をできていた時期はなかったのではと疑うくらい、陸上競技に対する体と頭の使い方が下手で、全体練習には4年間の半分も参加できていません。走っているよりバイクを漕いでいる時間の方が長く、何部に所属しているのかとよく分からなくなることもありました(笑)それでも愛の深いご指導を受け、ただ走るのが好きだったちびっ子は、走るのが好きで少しは知識のある陸上競技者に成長できたと思っています」

昔から走ることが好きだったのですね!
この4年間を振り返ってみてどうですか?

「そんな4年間で、ただでさえ走るのが速くないのに、練習もできていない状況で、私なんかが陸上競技のことが好きだと言っていいのかと思い込んでしまい、走るのが好きだと表現できなくってしまったことが何度もありました。紆余曲折あり、自分と陸上競技部を少し離れたところから見てみたり、教育実習先で走るのを楽しむ生徒を見たり、地域の中で運動を楽しむ場を作ったりする中で、他者からの評価のために走ってるのではなくて、自分が好きだから走ってるんだということを思い出し、最終的には自分らしく卒部式を迎えることができました!」


学びを得た陸上生活!
いざ次のステージへ!
(前列左から二人目、石寺)
晴れ晴れとした気持ちで卒部式を迎えられて何よりです!
今後の意気込みをお願いします!

「ハードルを跳ぶのは楽しいって思えたまま終われてよかったなっていう気持ちも、そう思わないと過去の自分が報われないよなって気持ちも、どちらも私の正直な気持ちです。それでも、福島大学陸上競技部の部員として4年間駆け抜けることができたことは、私にとって大きな財産で、誇るべきものになりました。きっと、この陸上競技部から正式に卒部したことで見えてくることや思うこともあるだろうし、研究や外部とのスポーツを通した関わりの中で新たにこの陸上競技部での出来事を反芻することもあると思います。この4年間福島大学陸上競技部で過ごした経験を次のステージで生かしていきます!」

次のステージでも頑張ってください!
ありがとうございました!

無事4年間完走!
中長メンバー
(1番左、大友)
次に、4年の大友に話を聞いてみました!
ご卒業おめでとうございます!
卒部式に参加してどうでしたか?

大友「先日、無事に卒業式を迎えることができました。後輩のみなさん、卒部式の計画や素敵なプレゼントありがとうございました!入学時は続けられるか不安もありましたが、無事に4年間走り抜け、たくさんお祝いしていただき嬉しかったです。私はあまり人前で話す立場ではありませんでしたが、最後に自分の思いを話したり、またみんなの近況を聞くことができ、お互いにとても有意義な時間になったと思います」

仲間や監督などたくさんの方とお話しできましたか?

「みんなの話を聞くと4年間本当に色々なことがあったなと思い、時間というのはあっという間に過ぎるので、限られた時間を大切に使うことを改めて感じました。また、最後に競技場でみた同期の姿は清々しく、4年間頑張ってよかったなと思います。最後になりますが、吉田監督をはじめとするご指導いただいた先生方、お世話になった先輩、同期、後輩、そして家族の支えがあって頑張れた競技人生でした。たくさんのご縁に感謝します。本当にありがとうございました!」

ありがとうございます!
4年間、お疲れ様でした!
次に、4年の越田に話を聞いてみました!
卒業おめでとうございます!

越田「4年間の福島大学陸上競技部の活動を無事に走り抜くことができました。ご指導いただいた、川本先生、二瓶先生、吉田監督、蓮沼先生、4年間本当にありがとうございました。振り返ってみると長いようで短かった4年間の大学生活でしたが、そのほとんどを陸上部に費やしてきたといっても過言ではありません。それほど密な時間を過ごすことができました。この部活を通して、学んだこととして『環境や立場が人を変える』ということです。競技部なので、勝負の世界で戦う厳しさももちろん目の当たりにしましたが、私はこの組織に所属して、人間性を高めることができたと思います。福島大学陸上競技部は部則や上下関係も厳しく、決して緩い環境ではありませんでした。ですが、そのような環境だからこそ、多くのことを学ぶことができました。そして、コロナ禍の時代に入学したため練習ができるということが当たり前ではないということを改めて自覚しました。その時々に応じて、臨機応変に柔軟な対応をしていく難しさも学ぶことができたと思います。また、立場の面からみると、この部活は学年ごとに役割りが代わり、上の学年になるにつれて責任も伴ってきます。それは社会にでても通用することなので、卒業後も積極的に社会の組織の中で生かしていこうと思います」

新たなステージでも頑張って下さい!応援しています!

「これらは今までのOB・OGの方々が、守ってきてくれた伝統があるからこそ成り立つものだと思っています。これからは自分がOGとして、学んだことを将来に十分に発揮し、繋いでいきたいと思います。後輩たちには、これまでの伝統を引き継ぎつつ、自分たちの時代らしい新たな風を吹かせられるような組織を作り上げて欲しいです。4年間本当にお世話になりました」


4年間お疲れ様です!ありがとうございました!

新たなステージで活躍を!
短長メンバー!
(中央、越田)

ハクナマタタ!
どんな困難もどうにかなる!
短長メンバー
(左から二人目、坂下)
次に、4年の坂下に話を聞きました。
ご卒業おめでとうございます!
4年間を振り返りいかがでしたか?

坂下「卒部式の機会を設けてくださった皆さん、ありがとうございます。
川本先生をはじめ、吉田監督、蓮沼先生には大変お世話になりました。4年間ありがとうございました。
僕が4年間を通じて感じたことは、何事もなんとかなるということです。大学1年のときに病気を患い、一時は陸上競技から離れ、部を辞めようと考えていました。そんなときに川本先生から『また戻ってこよう』というお話をいただき、吉田監督や蓮沼先生、部の仲間たちの支えもあり、なんとか戻ってくることができました。病気で陸上どころではありませんでしたが、皆さんの支えがありながら競技に復帰して試合で戦えるようになりました。ありがとうございました」

周囲の支えにより後悔なく陸上生活を送ることができて良かったですね!

「ラインオンキングにハクナマタタという言葉があります。ハクナマタタはどうにかなる、くよくよするなという意味です。後輩の皆さん、これから様々な壁が立ちはだかると思いますが、ハクナマタタという言葉を胸に、壁に屈することなく立ち向かって欲しいです。なんとかなります。応援しています!」


ハクナマタタ。いい言葉ですね!これからの活動ではこの言葉を胸に刻み頑張っていきます!
ありがとうございました!
次に、4年の平原(蒼)に話を聞きました。
ご卒業おめでとうございます!
4年間を振り返ってみてどうですか?

平原(蒼)「まずはご指導頂いた川本先生、吉田監督、木次谷先生、蓮沼先生、二瓶先生、菊田先生に感謝申し上げます。時にはご迷惑をおかけしてしまうこともありましたが、競技のこと以外にも多くのことを学ぶことができました。
福島大学陸上競技部での活動は上手くいかないことと慣れないことが多かった印象でした。上手くいかないことについて、主に記録です。入学当初、4m60の自己記録でした。1年生のころは課題がまだ多かった一方、4m60を跳ぶ試合は多くありました。結果だけをみれば安定しているように見えますが、それ以上の記録を出して自己記録を更新することができない試合が続きました。2年生では少しずつ跳躍の形が出来上がってきたこともあってか自己記録を更新することができましたが、翌年の3年生のときに1年生のときと同じように記録が伸びないシーズンとなり最後の冬季練習を迎えることになりました。タイムリミットが迫るなか、目標としている5mを跳ぶために残された時間や試合は数えるほどしかありませんでした。しかしそう簡単に上手くいかないもので、冬季練習が終わるころに踏み切り足の膝が痛みだし、練習も思うようにできず、シーズン前半は全く振るいませんでした。このまま記録更新せずに大学陸上は終わってしまうのかと少しずつ思い始めた矢先、北日本インカレ後に出場した記録会でふと感覚をつかんだことで跳躍がまとまり始め、最後の国公立27大学で念願の5mを跳ぶことができました。技術は劣る方だったため、振り返ると一段ずつ階段を上がっていくような記録の伸び方でした。私の弱点を見抜きそのうえで様々な角度から指導して下さった木次谷先生には感謝しかありません」


記録の面で不安や葛藤があったのですね。

たくさんの学びを得た4年間。
次の舞台でも活躍を!
(中央、平原)
 「もう一方の慣れないことについては、主に環境です。まず福島は夏が暑く冬は雪が降る盆地であるというところが慣れない部分でした。特に関東出身なので冬場の雪は慣れないことが多かったです。また、雰囲気についても慣れない部分が多くありました。これまでの陸上競技部では味わったことがない雰囲気やチームとして戦うという姿勢に戸惑いを覚えました。これまで、個人競技がしたく陸上競技を志してきたこともあり、団体としての活動に慣れない部分がありました。ですが、ミーティング等を繰り返していくなかで、果たすべき役割が年を重ねるごとにわかり、チームや団体で活動することとは何かを知ることができたのは福島大学陸上競技部だったからこそだと思います。
4年間は今思えばあっという間に過ぎましたが、その背後には本当にたくさんの人の支えがありました。加えて、私は理工学類に所属しながら陸上競技をしていたので、普段の学生生活では陸上競技部以外の人たちにも支えられ、ここまで来られました。大学ではチームのためでしたが、来年度からは故郷・千葉県のために県職員として働くことになります。大学の学びを活かしながら、役割を全うすることができればなと思います。千葉から福島大学の活躍を願っています」

今後のご活躍を応援しています!
ありがとうございました!
 
目的に向かって真っ直ぐ!
跳躍メンバー
(一列目中央、三浦)
最後に、4年の三浦に話を聞きました。
ご卒業おめでとうございます!
4年間を振り返りいかがでしたか?

三浦「まず初めに川本先生をはじめ吉田監督、蓮沼先生、菊田先生、4年間ご指導いただきありがとうございました。浪人生であるうえにスポ科ではない僕に、皆と変わらず指導していただいたことに感謝いたします。また、1年生の頃にはあまりに練習が辛くて毎日遠回りをして競技場に来ていましたが、先輩や同期、後輩のおかげで4年間全うすることができました」

周囲の支えは大きな力ですよね!
皆さんにメッセージをお願いします!

「在校生のみんなに伝えたいこととしては、目的を忘れないようにするということです。目的を見失うことが無ければ、多少辛いことがあってもなんとかなると思います。どうしようもなくなることもありますが、そのときには一息ついて自分を見つめ直すことで自分のやるべきことが見えてくるはずです。ときには仲間を頼り、休むことが必要なときもあります。みんなの目的がこの4年間で達成できることを応援しています。本当にありがとうございました」

目的をしっかり持ち楽しみながら頑張っていきます!
ありがとうございました!
卒業生から記念品をいただきました!

2025年度卒業生の方々から、記念品として「芝刈機」をいただきました!
大切に使わせていただきます!!
卒部式・追い出しコンパの様子
今週の人
夏堀響生渡邊拓磨

前回小島(健)から紹介を受けました、短短ブロック一年の夏堀響生です。
今回僕が紹介するのは、同じく短短ブロック一年の狂人渡邉拓磨です。

福島県矢吹町出身の彼は、細身ながらもスムーズな重心移動や丁寧な接地でぐいぐい進むスプリンターです。
昨年は非公式ながらも10秒台に迫る走りを見せました。
彼は陸上に関しては研究熱心で、気づけば陸上の動画ばかり見ています。
また周りのことをよく見ており、ときおり的確なアドバイスをくれます。

そんなしっかり者とも思える彼ですが、それを補って余りあるほどの芳しくない気質も持ち合わせています。
少々品のない発言が目立つほか、ときどき奇声をあげたり小学生のような行動をとったりします。
先輩に軽口をたたいて懲らしめられているところもよく目にしますね。
ラインではたまに一人で勝手にボケて勝手にツッコんでいます。怖い!
前述したとおり、しっかり者としての一面も持ち合わせているところが余計に怖いです。

そんな彼ですが、コミュニケーション能力と陸上への情熱は人一倍あるので、多分これから新しく入部してくる後輩にとっては頼れる先輩になると思います。
多分。

幸か不幸か2025年度に入部予定のみなさんは、どうかよろしくお願いします。
 
編集後記
4年間お疲れさまでした!!(菅原)

卒業おめでとうございます!(赤坂)

4年生の皆さんありがとうございました(手間本)