第1177 2025/10/06
国公立27大学名シーン
~誰が走っても強いチーム~
今回は、9月26日(金)~9月28日(日)に行われた第38回国公立27大学対校陸上競技大会の名シーンを紹介します!9名の学生に特に印象に残った選手を聞いてみました。レース直前までメンバーの入れ替えが続く中、チーム全員が一つになって挑んだレースや怪我を抱えながらも出場した選手の姿は、仲間に大きな力を与えました。それでは、選ばれた9名の選手の素晴らしい活躍を詳しく聞いてみましょう!
始めに、大学院1年の湯田に話を聞いてみました!個人的名シーンを教えてください!

湯田「私の今回の名シーンは、MVPも獲得した福嶋唯花選手です。100m、100mH、4継、マイルの4種目を走り抜いて、名シーン一つを選ぶのはとても難しいですが、どれも名シーンといえるくらい良かったです。特に本職の100mHでは、全カレでも決勝を走っていた選手を相手に、圧巻の勝利でした。今年はベストも更新して、13秒台をコンスタントに記録していたので、もっとレースを見たい!と思える素晴らしい走りだったと思います」

4年生の意地を見ることができましたね!

「リレーでの活躍も凄かったです。先ほども書いたようにショートハードルを専門にしていますが、マイルも走れるマルチスプリンターです。決勝では4走を走り1着でゴールして、後半がいつも以上に強くいい走りでした。ラップタイムもかなり速くて、たしか1年生のときの初めて国公立27大学でマイルを走った姿から、更に成長した姿をこの大会で見れて、とても感動しました。(OGの石寺にも見せたかった...)福嶋さん来年も競技がんばってください!」


成長をより感じられる感動する大会でしたね!
ありがとうございました!

大活躍! 

とても輝いてました!
次に、4年の今に話を聞きました。
印象に残った人はいますか?

今「『黙れ』この言葉が擬人化したと言うなら彼が相応しいでしょう。中山聖翔。私はこの大会で彼に数々の名場面を見せられました。遡る事東北総体。多くのレギュラーメンバーの怪我により、遂にマイルに起用された聖翔。誰もが大きな不安と少しの期待を寄せて見守る中、彼は時代を変えました。他大学に『ヤバい奴が来た!!』と言わせる程に。それからは、国公立27大学でも起用されることがほぼ確定し、顔つきが変わりました。俺には背負う物があるという顔に」

不安を希望に変えた瞬間、チーム全員が彼に惹きつけられた気がします。
国公立27大学ではどうだったのでしょうか?

「そして迎えた、マイル予選。彼は周囲と遜色が無いどころか、私にはラグビーをしているかの様に見えました。彼がいなければ、予選通過は有り得なかったでしょう。そう思わせる様な走りでした。そして決勝の日、彼にはもう1つの物語がありました。男子OP100m。『10秒台を出して、短長に行きたい』並々ならぬ思いがあったのでしょう。その日の彼は、何をしても『黙れ』、アップ中も『話しかけんな』、彼の動きはガチガチでした。それでも後輩達は、大好きな先輩が少しでもリラックス出来るようにと話しかける事を諦めませんでした。私は、近づこうとすると彼の威圧により動けなくなるので諦めました。これがOP種目最年長者としてできる彼への最後の優しさでした。そして結果は言わずもがな、スタート付近で壁に寄りかかり私の方を見て一言『お疲れ様っしぇた』その眼光は今にも襲いかかって来そうな程鋭かったです。そしてマイル決勝、私には2走に彼以外の選手が見えませんでした。そのくらい大きな走りをしていました。ずっと眼を飛ばしていたので瞬きをしていなかったのでしょう、あの鋭い眼からは涙が出ていました。陣地に戻り、皆から祝福された彼は少し口角を上げながら一言『黙れ』これが私にとって一番の名場面でした」


最後まで背中で語る彼の姿勢が、多くの後輩に影響を与えたのではないでしょうか。
ありがとうございました。
次に、4年の猪瀬に話を聞きました。
名シーンを教えてください!

猪瀬「私の国公立27大学No.1名シーンは『男女マイル』です!4年生の私にとって国公立27大学の最後の対校戦であり、マイルはその最終種目だったため、今までで一番応援の熱が入りました。同期の魂がこもった走り、後輩のたくましい走りをみることができて、応援することができて、たくさんの感動をもらいました。『やっぱりマイルっていい競技だなぁ』と改めて感じることができました。マイルが終わった瞬間のあの景色は忘れられません。最後の対校戦の締めとしてとても相応しい景色でした」

“マイルっていいな”という言葉に、4年間の思いが伝わってきます!

「この国公立27大学は私にとって一番濃い3日間となりました。頑張っているみんなを支えてきた分、戦っているみんなや活躍しているみんなをみることができたのは自分のことのように嬉しかったです!みんなを全力応援できてよかった!マイルメンバーありがとう!そして、みんなありがとう!」

応援も含めて、チーム全員で戦った瞬間だったのかもしれませんね。
ありがとうございました!
 
最高の景色を見せてくだっさたことに感謝!

念願の2m‼
次に、3年の藤田に話を聞きました!
国公立27大学で印象に残っているシーンはありますか?

藤田「跳躍ブロックの私としては、やはり男子走高跳の佐藤(雷)の2mジャンプがとても印象的です。本人から2mを跳びたいという言葉は何度も聞いていて、大学での大きな目標の一つでもあったと思います。それを達成する瞬間をこの目で見ることができて嬉しいと同時に、自分の不甲斐なさに打ちのめされつつもあります…」

手拍子からのあの跳躍は圧巻でしたね!

「跳躍ブロックは、先ほど述べた佐藤(雷)であったり、大学に入って跳躍に転向した1年生の萩原であったりと、活躍が期待できるメンバーがたくさんいます。ぜひ注目してみてください」


跳躍ブロックが福大の顔と言われる日が来るといいですね!
ありがとうございました! 
次に、3年の小方に話を聞いてみました!
今回の個人的MVPシーンを教えてください!

小方「私が選ぶ国公立27大学の名場面は、猪瀬さんが誰よりも大きな声で応援していた姿です。競技場で選手の結果や頑張りに一緒に喜び、悔しさに涙しながらも、最後まで全力で声を張り上げる。ただの応援じゃなくて、まるで選手と同じ気持ちで戦っているかのようでした。大会前だけでなく、日常の中でも体調や気持ちに気を配り、声をかけたり、タイム取りや用具の準備、主務の仕事まで…」

毎大会の猪瀬さんの存在が大きすぎますよね。猪瀬さんのおかげで集中して競技できています!

「猪瀬さんはいつもチームのことを第一に考え、誰よりも動き続けてくれました。誰よりも声を張り上げ、誰よりもチームのために行動する猪瀬さん。まさに『頼れるお母さん的存在!』で、私たちにとって国公立27大学での忘れられない名場面です。猪瀬さん、本当にありがとうございました。感謝でいっぱいです。大好きです」


もう4年生なのが本当に悲しいです。ありがとうございました!
 
世界一のマネージャー!

欠かせない存在!
次に、2年の大堀に話を聞きました!
今回の国公立27大学で印象に残ったシーンはありますか?

大堀「僕が思う今大会の名シーンは、大学院1年生の湯田さんがマイルリレーの予選で2走を務めたことだと思います。今大会では連戦での負傷者が多く、マイルリレーで走れる選手不足に悩まされていました。誰が走るかいくつか案がありましたが、そこで湯田さんに白羽の矢立ったのです。僕が大学入ってから湯田さんのマイルを見るのは初めてなので、楽しみと同時に不安が少しありました。専門種目は100m、200mでマイルリレーを走ったところを見たことがなかったからです。しかし湯田さん、その予想をはるかに上回る、素晴らしい走りをみせてくれました」

頼りになる先輩ですね!
試合内容を教えてください!

「走る前の姿はまるで風林火山。静かに炎を燃やしているかのようなその表情は、何かやってくれそうな雰囲気を醸し出していました。いざレースが始まり、2走を務めた湯田さん。200mのような入りを見せ、他大学に食らいつく姿は、まさに、まさにおじさんでした。バックストレートの顔は10歳老けて見えました。ですが、必死に走るベテランの意地を感じました。湯田さんの走りで、チームの士気は最高潮。3日目の競技に多大なる影響を及ぼしました。湯田さんはマイルメンバーに欠かせないなと改めて感じさせられました。これからもマイルメンバーとして一緒に頑張っていきましょう!」

これからも頑張ってください!
ありがとうございました!
次に、2年の佐藤(暖)に話をききました。
名シーンを教えてください!

佐藤(暖)「私が選ぶ国公立27大学名シーンはもちろん!大泰中長ブロック長のレースです。1年ぶりに見た大泰さんのレースにとても感動しました。久々のレースとは思えない1周目の突っ込みに強い意地を感じました。また、みんなに感動を与えた歴史に残るレースだったと思います」

見ている全員が胸を熱くした瞬間だったと思います。

「今まで膝の痛みをかかえながらもキャプテンとして、ブロック長として今まで私たちのことを支えてくれました。また、去年の4年生の先輩方が引退してからは二人三脚で頑張ってきた時期もありました。久々に大泰さんの走っている姿を見ることが出来て良かったです!最高のレースでした!大泰ブロック長感動をありがとう!!」


大泰さんの想いを受け継ぎ、さらに強いチームをつくっていきましょう!
ありがとうございました!
 
歴史に残るレース!(左が暖)

10年間の集大成!
次に、1年の金澤に話を聞いてみました!
特に記憶に刻まれた選手を教えてください!

金澤「今回の国公立27大学で印象に残ってるのは米澤さんのハンマー投と砲丸投です。ハンマー投3連覇、砲丸投2連覇がかかった試合でとても気合いが入っていてかっこよかったです。また、米澤さんの10年間の陸上人生最後の投擲を近くで見れてとても感動しました。コンディションがよくはなかったものの、最後の最後までベストを目指す姿をこれからも自分も見習っていこうと思います」

最高にかっこいい姿を見せていただきましたね!

「これからは米澤さんの第二のダイエット人生が始まると思います。今のところ毎日のようにあれ食べちゃった、これ食べちゃったと言ってるので、期待はしてないですが、応援したいと思います。ダイエット頑張ってください!」


ダイエットもこれからの人生も全力で応援しましょう!
ありがとうございました!
最後に、1年の趙に話を聞いてみました。
特に記憶に残った選手を教えてください!

趙「今回の国公立27大学で僕が特に印象に残った場面は、1年猪股の800mのレースです。序盤から積極的にポジションを取り、冷静にレースを展開していた姿がとても印象的でした。先頭に出ず、しっかりと自分のリズムで走っていたのは、レース運びとしてとても良い戦い方だったと思います。後半に入ってからは、他の選手に少し離されてしまう場面もありましたが、そこから最後まで諦めずに粘り強く走り切る姿に強さを感じました。結果的に自己ベストを更新し、自分の力をしっかりと発揮していたのが素晴らしかったです。1年生ながら落ち着いたレース運びと、最後まで全力を出し切る姿勢に、とても刺激を受けました」

レースの流れや粘り強さに注目してるのが素晴らしいです!

「僕は今回、1500mに出場させていただきまたが、少し芳しくない成績を残した思います。ですが、これも学びの一つとして、練習に戻ったら自分がどこまで出来るのかを試し、また、チームのためにもっと他人を支える存在になりたいと思います」

これからの成長がますます楽しみです!
ありがとうございました!
 
素晴らしい走り!(中央が猪股)
編集後記 
世界陸上並みの名シーンです!(赤坂)

私も国公立27大学のマイル感動しました!(小島)

個人的な名シーンは沓澤です!(能亜)