第328号

2008/08/18

女子800mではワンツーフィニッシュも…
 女子800mでは、全日本インカレ出場を賭けて、2年生の長沢と1年生の亀田が出場。2人とも、全日本インカレの参加B標準は突破しているが、片方がA標準を突破しなければ、片方しか出場することができない。長沢「優勝よりもA標準を切りたい」と言っていたように、2人が出場することを目標にしていた。しかし、結果は長沢が優勝、亀田が2位ではあったが、A標準を切ることはできなかった。長沢は優勝したものの、「今回は調子も良かったので、メンタル面でもっと強くならないといけないと感じました」と、悔しさ滲ましていた。女子800mは、現在の1、2年生にメンバーが揃っているだけに、今後更なる活躍に期待ができる。全日本インカレでは、「残り1ヶ月は今まで以上の努力をして、自信を持って国立競技場に立てるようになる」と力強い言葉を残した長沢が、熱い走りを見せる。
新潟の地で全日本インカレへ最後の挑戦
 8月15日(金)〜16日(土)に第30回北日本学生陸上競技対校選手権大会が、新潟県新潟市営陸上競技場で行われた。男子800mで阿部が自己ベストに迫る好記録で優勝、女子400mH、800mでワンツーフィニッシュするなど、天候に恵まれない中で、数々のドラマを見せてくれた。
阿部が北日本制覇で全日本へ
 阿部は全日本インカレに出場を狙う最後のチャンス。今シーズンは昨年までの自己ベストを2秒以上更新したものの、参加B標準を破れずにいた。今大会で優勝するか、B標準を突破しなければ全日本インカレへの個人の出場は夢に終わってしまう。追い込まれた状況でも、「今回は勝ちに徹し、勝負どころでしっかりスパートをかけることができた」というように、阿部は落ち着いて自分のレース展開し、他の選手を圧倒しての優勝。偉大な先輩たちが活躍を魅せてくれた、全日本インカレの舞台でも、「勝負できるように頑張る」と語る阿部の走りから目が離せない!!
清水と千葉が好勝負
 女子400mHでは、大学に入学してから少しずつ力を付けた清水と、高校から活躍していたルーキーの千葉とが激しい優勝争いを演じた。150mまでは千葉がリードを広げる。しかし、最後の直線で清水が差を詰めた。フィニッシュは、見た目ではどちらが先着したかがわからない。正式結果は100分の1秒という僅差で、ルーキーの千葉に軍配が上がった。優勝した千葉は、「普段の練習から、もっと試合を意識して質の高い練習をしていきたい」と、今回の課題を考えていた。また、惜しくも2位になった清水は、「自分に足りなかったものを考えて、次につなげたい」と、気持ちを切り替えていた。今後も2人で互いに競り合いながら、記録を伸ばしてくれることだろう。
全日本インカレの標準記録
同一種目では参加A標準突破者は3人、参加B標準突破者は1人までの中から、各大学3人までが出場できる。
女子800mでは、参加B標準突破者が2人だったため、片方しか出場ができない。
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